中山道宿場町探訪!町並み散策、史跡めぐり、ご当地グルメを徹底ガイド
木曽路から美濃路へ!中山道に続く宿場町の魅力発見
江戸時代にタイムスリップしたような町並みに懐かしさを感じます。
江戸日本橋から京都三条大橋まで続く全長532キロの中山道。全部で69ある宿場町の中で岐阜県内には17あり、今も昔の面影が残る町並みが旅情を誘います。
そのうちのひとつ、木曽路「馬籠宿」は当時の景観が色濃く残り、多くの人たちを魅了する人気観光地。また、山間部を通る美濃路は四季折々の美しい風景が広がります。
14代将軍徳川家茂の正室となった皇女和宮など、京都の姫君が中山道を使って江戸に向かったことから「姫街道」とも呼ばれています。
旅情あふれる宿場町での楽しみ方はいろいろ
食べ歩き、町並み散策、浮世絵重ね刷り、郷土料理作りなど…
馬籠宿は風情ある石畳の町並みが印象的。”五平餅”や”栗きんとん”などご当地グルメの食べ歩きが満喫でき、多くの観光客で賑わいます。
商業の町として栄えた中津川宿では、伝統的ななまこ壁や卯達(うだつ)のある家並みがインスタ映えするスポットとして注目。
大井宿にある「中山道広重美術館」では簡単に浮世絵を作ることができる重ね刷り体験ができ、お洒落なお土産として人気です。御嶽宿では築100年の古民家にて色鮮やかな郷土料理”みたけ華ずし”作りが体験できます。
歴史を感じる「姫街道」由来の史跡を訪ねる
宿場町に点在する皇女和宮ゆかりのスポットを紹介します。
皇女和宮の大行列が美濃路で最初に宿泊されたのが赤坂宿。本陣跡には「和宮の碑」という石碑が建ち、当時の様子が偲ばれます。
毎年11月には和宮の嫁入り行列を再現する「中山道赤坂宿まつり」が開催。地元飲食店では「和宮御膳」を再現した食事が味わえます。和宮が美しい紅葉を見て和歌を詠んだとされる「小簾紅園」がある美江寺宿、和宮が江戸に向かう際に建てられた「旧太田宿本陣門」が今も現存する太田宿など、中山道には皇女和宮ゆかりの史跡、スポットが数多く点在しているので訪ねてみてはいかがですか?
中山道を歩く!おすすめのウォーキングコースを巡る
宿場町をゆっくりと訪ね歩く旅に出かけよう
中山道の中でも特に人気のウォーキングコースが妻籠宿(長野県)から馬籠宿までのルート。険しい峠を越える道は江戸時代から変わらない風景が広がります。
外国人観光客には「サムライの道」として知られています。大湫宿から細久手宿の間には日本一の長さを誇る(全長約730m)「琵琶峠の石畳」が残っていて、往時の面影が偲ばれます。初夏には「弁財天の池」のカキツバタが見頃です。
赤坂宿から垂井宿へ続く街道沿いには紅葉の名所「円興寺」、県最大の前方後円墳「昼飯大塚古墳」などの見所スポットが盛りだくさん!風情ある宿場町の周辺を散策してみるのも楽しいものです。
栗きんとん、堂上蜂屋柿、水まんじゅう…。岐阜が誇るご当地グルメ
宿場町周辺で楽しめる絶品グルメ、極上みやげを紹介します。
落合宿や中津川宿のある中津川市では特産品の栗を使ったスイーツがおすすめ。上品で素朴な味わいの「栗きんとん」は絶品です。美濃加茂市(太田宿)の自然に育まれた極上の一品「堂上蜂屋柿」はお土産に最適。大垣市(赤坂宿)の名物「水まんじゅう」は思わずSNSにアップしたくなる涼しげな和菓子。さらに、じっくり煮込まれたルーが特徴的な恵那市(大井宿)のご当地グルメ「えなハヤシ」、瑞浪市(大湫宿、細久手宿)のブランド肉「瑞浪ボーノポーク」など宿場町を訪れた際に食べたいグルメやお土産が盛りだくさんです。
歴史ある宿場町を彩る季節のお祭り
フリーマーケット、ひな祭り、時代行列などに感動!
江戸時代に交通の要所として栄えた中津川宿では毎月「3」と「8」がつく日に「六斎市」が催され宿場町は大賑わいでした。当時を復活させるために地産地消をモットーにした「六斎市」が毎月第一日曜日に開催。地元ならではの掘り出し物に出会えるかもしれません。
毎年2月~3月にかけて、御嶽宿・伏見宿のお家や商店の軒先には、ひな人形が飾られ、町全体がひな祭りの雰囲気に包まれます。ひな人形やひな菓子作りの体験も可能。「美江寺宿場まつり」(春開催)や「馬籠宿場まつり」(秋開催)は宿場町の季節を彩る華やかなイベントとなっています。