美濃桃山陶の聖地
2つの国宝が誕生
美濃桃山陶は、今から400年以上前の安土桃山時代に現在の岐阜県可児市をはじめとする東濃地方で、一斉に花を咲かせました。しかし長い間、愛知県の瀬戸市で焼かれたものと考えられ、「黄瀬戸」や「瀬戸黒」と呼ぶ名称にその名残があります。後の人間国宝・荒川豊蔵が、昭和5年にこの地で陶片を発見したことで、志野(美濃桃山陶)の生産地が判明しました。
美濃桃山陶の特色は、文様や釉薬により、豊かな色彩が施されたことです。安土桃山時代の気風を反映した斬新な焼きものが数多く、なかでも、国宝の志野茶碗 銘「卯花墻」は有名です。天下人が豊臣秀吉から徳川家康へと移り変わる丁度その頃、美濃桃山陶は最盛期を迎えました。
荒川豊蔵資料館は故・荒川豊蔵が、自身の作品やコレクションを通して、人々に陶器の見識を深めてもらいたいという願いのもと創設されました。国宝茶碗「卯花墻」を生み出したとされる窯跡を含め、第一級の芸術活動の空気が感じられます。敷地内では居宅や陶房を、館内では自作・自筆作品はもちろんのこと、工芸品、出土陶片などのコレクションもお楽しみいただけます。
基本情報
- 住所
- 〒509-0234 岐阜県可児市久々利柿下入会352番地
- 電話番号
- 0574-64-1461
- 問い合わせ先
- 荒川豊蔵資料館
- 営業時間
- 9:30~16:00
- 休業日
- 毎週月曜日(祝日の場合は開館)、祝日の翌日、および年末年始
- 料金
- 一般 200円 団体(20名以上) 150円高校生以下 無料
- アクセス
- ●東海環状自動車道『五斗蒔スマートIC』から県道84号線を可児方面へ約5分
●名鉄広見線『明智駅』からKバスで27分(停留所:荒川豊蔵資料館) - 駐車場(普通自動車)
- 23台
- ウェブサイト