小原城址
山間の地に築かれた山城
小原集落の中央部にある白山神社の奥山一帯に城の遺構が残っています。
城の規模は小規模で、小倉の姓を名乗る一族が城主であったと伝えられています。
普段は神社西側の小倉屋敷(跡)で生活をし、有事のときのみ城を利用していた言われています。
現在でも曲輪、堅堀、堀切、土塁、櫓台といった遺構が確認できます。
また、城を構えた山から北東に平坦地を隔てた山中には、弓矢の練習をした「矢場跡」とされる場所が旧状を良くとどめて今に残っています。
この城址が存在する小原・謡坂地区では、様々なキリシタン信仰にまつわる遺物が発見されており、いつの時代から始まったかは定かではありませんが、この地が密かにキリシタン信仰をしていた「隠れキリシタンの里」であったようで、城主小栗氏一族がこれに深く関わったとも言われています。
現在は弾圧を耐えた先祖の慰霊と今後の平和を願って、小原城址から南へ約300m付近に聖母マリア像が建立されています。
「御嵩町史」では、「小里記」の記述から小倉織部を城主に比定していますが、その詳細や築城年代については不詳です。
基本情報
- 住所
- 〒505-0106 岐阜県可児郡御嵩町小原5851-5
- 電話番号
- 0574-67-2111
- 問い合わせ先
- 御嵩町 まちづくり課
- ウェブサイト