仲深山砦
明知城の近隣に位置する謎多き砦
仲深山砦は、白鷹城(明知城)の南の万ヶ洞を隔てた尾根の先端に立地し、東西2つの曲輪群から構成されています。東側の曲輪は、背後(東端)を二重堀切で画し、北側には帯曲輪が巡り、その東端は、横堀状になり、3本の竪堀を設けています。掘切を隔てた西側の曲輪は、周囲に帯曲輪を巡らせ、さらに1段低い位置に横堀・掘切とこれに連動する畝状竪堀群が巡り、このうち北西の1本は、万ヶ洞の入口を画するように麓近くまで延びる長大な竪堀となっています。
仲深山砦の規模は、明知城の主郭部分に匹敵し、一段低い位置に帯曲輪や横堀と連動した畝状竪堀群を設ける点も明知城に類似しています。明知城の南を守る砦か、それとも攻撃のための陣城か謎に包まれた砦です。
基本情報
- 住所
- 岐阜県恵那市明智町万ヶ洞
- アクセス
- 明知鉄道明智駅より徒歩約15分
- ウェブサイト