ぎふの旅ガイド

市文化財に指定されている宮地家。越中街道沿いにある、標準的な商家です。屋号を宮地屋といい、かつては酒屋や米屋を営み、養蚕もしていました。主屋は明治8年の大火後に建てられたもので、旧丹生川村三之瀬吉本家の山より材を調達したと伝わります。敷地は間口3間半のごく標準的な商家で奥行は12間程度あり、主屋、中庭、土蔵と並んでいます。土蔵より裏は空き地になっており、土蔵裏の車庫のあたりから河川敷部分となり、一段低くなっていたようです。明治9年の字絵図によると畑地が川端にあり、宮川の河川敷が今よりも広かったことが見てとれます。残存する建物の中でも改造を加えていない貴重な町家と言えるでしょう。

土日祝のみ一般公開されており、入館料は無料です。