【岐阜のすぐれもの】岐阜の銘菓
栗本来の旨みと上品な甘み「栗きんとん」
【東濃地域】
栗を蒸し、少量の砂糖のみを加えて練り上げ、一つ一つ丁寧に茶巾絞りで栗の形に整えられた「栗きんとん」は、東濃の代表的な和菓子です。おせち料理で出される栗きんとんとは全く異なり、粘り気はなく甘みも少ない分、栗本来の旨みと上品な甘みを味わえます。大切な方へのお土産や贈り物として贈られることが多いです。
昔ながらの素朴な味わい「飛騨の駄菓子」
【高山市・飛騨市】
国産うるち米と塩だけでつくられる素朴な味の「塩せんべい」や、地元産の溜りで味付けされた「溜りせんべい」。ほんのり甘い「栃の味せんべい」や独特の方法で挽いた黄な粉を使った「げんこつ」など、代々伝わる飛騨の駄菓子の数々は、地元の人たちだけでなく、観光客にも支持される、人気のお土産物です。
涼やかに夏の暑さを癒す「水まんじゅう」
【大垣市】
葛粉・ワラビ粉・砂糖・水を加熱しながら練り上げた生地を、こしあんを入れたお猪口に注いで蒸し、水温14度前後の地下水で冷やした「水まんじゅう」は、水の都として親しまれている大垣の代表的な和菓子です。半透明なその見た目はとても涼しげで、夏場の暑さを癒す夏の菓子として地元で重宝されています。
モチモチ求肥の生菓子「鮎菓子」
【岐阜市】
カステラ生地でモチモチの求肥(ぎゅうひ:餅の一種)を包んだ生菓子、小麦粉・玉子・砂糖・山芋を練り上げ焼きあげた上品な和菓子です。岐阜県民ならば誰でも目にし、食べたことのある岐阜の銘菓です。
地域ごとの職人のこだわり「おかき・せんべい」
【岐阜県全域】
味噌と胡麻の香ばしさを楽しむ大垣の「みそ大垣せんべい」や、飛騨産のもち米にこだわった神戸町の「やでえかおかき」、素朴な味で長く愛される「八百津せんべい」、ほどよく湿めればカステラ風味になる関市の「孫六煎餅」など、地域毎の職人のこだわりを味わえる、数々のおかきやせんべいが岐阜にはあります。
濃い甘みとなめらかな舌触り「柿羊羹」
【大垣市】
柿の産地である西美濃で育まれた柿の中でも、柿羊羹の原料である「堂上蜂屋柿」は岐阜の中でも最高品質といわれ、平安時代には「干柿一個に米一升」という破格の扱いで年貢の代わりに納められていた歴史があります。甘味が濃く繊維質のすくない柿が用いられた柿羊羹はご自宅用はもちろん、贈答用としても人気のある和菓子です。