地元レポーター発!旅のコラム

岐阜県山県市を巡ってみた!美しい景観とおしゃれなカフェに大満足!

各務ゆか
各務ゆか
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東海環状自動車道「山県IC(インターチェンジ)」が開通し、2021年2月に「体験農園みとか」や、同年6月に山県バスターミナルがオープンするなど注目度が高まっている岐阜県山県市。名古屋からは高速で1時間、岐阜市に北接し、アクセス抜群の場所にありながらも、豊かな自然の中で非日常感を味わうことのできる場所です。今回はそんな山県市を巡ってみたのでそのリポートをお届けします!

山県市の概要

  • エメラルドグリーンが印象的な「神崎川」

【写真提供】山口晋一

岐阜県山県市(やまがたし)。遠方の方は、岐阜県に「やまがた」!? とおっしゃる方もよくいらっしゃるのですが、その名前は、正倉院に現存する最古の戸籍の一つに「御野国(みののくに)山方(やまがた)群)」と記されていたほど歴史があります。


名古屋からは車で約1時間、岐阜市のすぐ北隣に位置するなど、都心からの交通アクセスも至便で、気軽に自然とたわむれに行くのにぴったりです。

  • 苔の岩場も美しい「円原川」

【写真提供】山口晋一

山県市は自然に囲まれており、景観がよいというのが1番のおすすめポイント。なんと、市の総面積のうち80%が森林です。武儀川、神崎川、円原川の美しさはため息が出るほどです。中でも円原川はシーズンになると幻想的な光芒を撮影できるため、カメラマンの人気を集めているスポットとなっています。


その他にも、恋人の聖地ともなっている伊自良湖(いじらこ)や3kmに渡って桜並木が続く鳥羽川など、写真におさめたい景観が盛りだくさん!


次の章から、自然を満喫しながら、おいしいグルメも堪能できる山県市の巡り方をお伝えしていきたいと思います。

【DAY1】円原川の伏流水の神秘的な光景を見に行く

  • 夏季の晴れた日の早朝に現れる「光芒」

【写真提供】山口晋一

山県市に行ったらぜひ訪れてほしいのが市内北部で約8kmに渡って流れる円原川。「日本一美しい伏流水」として近年注目を集めています。付近が石灰岩質の地層であるため、一旦地中に潜り込んだ水が再び地上に出てくる段階でろ過され、透き通るような水になっています。

【写真提供】山口晋一

円原川で特に注目したいのは、川霧の中に太陽が差し込む「光芒」の幻想的な光景です。主に夏の早朝に発生します。限られた条件下の時だけ現れる川霧を写真におさめようと、多くのカメラマンが訪れています。


現地へ向かう道順は、県道200号線を北上。グリーンプラザみやまを過ぎて北山交流センターへ向かいます。北山交流センター以降は道幅が狭くなるので注意しながら進みましょう。


※令和2年7月の大雨により土砂崩れが発生し、山の崩落した箇所の治山工事が実施されます。工事期間中は付近が通行止めになる場合もあるのでご注意ください。

【DAY1】円原川の伏流水のほど近くにあるカフェ「Phin and Bean」

【写真提供】Phin and Bean

円原川を見学した後に立ち寄りたいのが、古民家の1階を改装したカフェ「Phin and Bean(フィンアンドビーン)」。店舗の下を円原川が流れ、心地良いせせらぎを聞きながらベトナムコーヒーなどを楽しめるお店です。里山に突如として現れるお店ですが、一歩中に入るとそのモダンな空間にびっくり!


「海外に行ったらありそうなカフェ」というコンセプトで作られたその空間は、オーナーさんが1年かけてコツコツとひとりでDIYで仕上げたものとのこと!

【写真提供】Phin and bean

若い頃、自身がベトナムを旅してベトナムコーヒーのおいしさに感動したオーナーさん。お店の看板メニューもベトナムコーヒーとなっています。


店名の由来でもある「Phin(フィン)」と呼ばれる器具を使ってコーヒーを濃いめに抽出し、それを練乳と混ぜていただくという本場ベトナムスタイル。円原川のおいしい伏流水を使って淹れられる一杯は格別です。


■Phin and Bean

住所:岐阜県山県市円原13

電話:0581-78-4690

営業時間:木〜日曜日9:00〜18:00頃、予約にて夜間営業

定休日:月曜日、火・水曜日は不定休

【DAY1】廃校を利用した農家レストラン「舟伏の里へ おんせぇよぉ〜」

【写真提供】舟伏の里 おんせぇよぉ〜

円原川へ向かう道中にある「舟伏の里へ おんせぇよぉ〜」もおすすめです。廃校となった旧北山小学校が地元のおばあちゃんの郷土料理を味わえるレストランに改装されており、料理は小学校が開校していた当時ランチルームとして利用されていた場所でいただくことができます。

【写真提供】舟伏の里 おんせぇよぉ〜

看板メニューは、品数も多い「舟伏の里ランチ」。地元のおばあちゃんたちが中心となり、この地域の畑で作った野菜などを中心とした郷土料理の小皿が詰め込まれています。

固めの煮豆や、ほんのり甘い混ぜご飯など、どれも懐かしい気分に浸れるものばかり。時期によって収穫される素材が変わるので、どんな料理が出てくるのかわくわくしながら待ちましょう!

【写真提供】舟伏の里 おんせぇよぉ〜

校舎の2階はスタッフに声をかけると見学させてもらえます。山県で使われていた古い道具を展示している「むかし博物館」や図書室、教室などがあり、懐かしい学生時代の思い出に浸りながら写真を撮り合う大人の姿もよく見かけます。


ノスタルジックな雰囲気が素敵な「舟伏の里へ おんせぇよぉ〜」にもぜひ立ち寄ってみてください。


■舟伏の里 おんせぇよぉ〜

住所:岐阜県山県市神崎100(北山交流センター内)

電話:080-2648-8175

営業時間:金〜日曜日11:00~15:00

定休日:月~木曜日、お盆、年末年始(12月〜2月末まで)

【DAY1】足湯もある「古民家 水音」で宿泊

【写真提供】古民家 水音

遠方から来た場合、「舟伏の里へ おんせぇよぉ〜」から徒歩ですぐの宿泊施設「古民家 水音(みずおと)」に宿泊してみるのもおすすめです。築約100年の木造平屋を改装した宿で、中には土間や囲炉裏付きの部屋もあるなど雰囲気抜群。二つの客室と炊事場があるため、自分たちで料理しながら宿泊することもできます。グループの場合は一棟貸しも可能です。

【写真提供】古民家 水音

宿の道上の山水を引き込んだ足湯でまったりしたり、焚き火を楽しんだりと、里山の自然の中でゆったりした時間を過ごすのにぴったりです。焚き火セットやBBQセットなどのレンタルもあります。


ぜひ宿泊して、山県市の大自然を存分に楽しんでみてください!


■古民家 水音

住所:岐阜県山県市神崎134-2

【DAY2】珍しい自販機もある「岐阜レトロミュージアム」

2日目は円原川のある森林エリアから少し南下し、カフェやお買い物ができるお店を中心に巡ってみます。


まず訪れたのは、「岐阜レトロミュージアム」です。昭和レトロなゲーム機や自販機が並ぶ体験型ミュージアムで、オーナーが約20年かけて集めた機器がずらりと並びます。そのほとんどが現在も実働しているのが特徴で、1980〜90年代の古いパチンコ台でも遊ぶことができます。

ハンバーガーやうどんなどが作られる自販機も置かれているので、小腹が空いたら自販機コーナーで食べながら遊ぶのもあり。「昭和レトロ」な雰囲気が感じられる貴重な空間ということもあり、SNSで話題になっているスポットでもあります。


■岐阜レトロミュージアム

住所:岐阜県山県市椎倉323

営業時間:10:00~17:00

定休日:火〜木曜日(祝日の場合は営業)

【DAY2】地域の食材が集まる「山県ばすけっと」でお土産探し

  • 「山県ばすけっと」は様々な地域のバスが乗り入れる「山県バスターミナル」に併設

続いては、「岐阜レトロミュージアム」から車で南へ5分ほどの場所にある「山県ばすけっと」に向かいます。こちらは山県市のJAぎふが運営する施設で、県の農畜産物や加工品などの販売のほか、地元の食材を使ったメニューがいただける飲食店も併設しています。


ここでしか買うことのできない特産品も多いので、ぜひ山県の旅のお土産を探してみてください。

施設の中にはダイニング「山県ごはん」があります。こちらでランチをとるのもおすすめです。


飛騨牛やブランド豚「美濃ヘルシーポーク」を使ったメニューのほか、地元農家産の野菜を使った「ゴロゴロ野菜のキーマカレー」など彩り豊かなメニューが豊富に揃っています。

【写真提供】山県ばすけっと

Instagramによく投稿されている各種ソフトリームもおすすめ。いちごの収穫期(12月〜6月頃)に販売される「いちごモンブランソフト」や、夏季限定(4月下旬〜8月下旬頃)の「神崎ブルーソフト」、そのほか通年販売されている「棚橋牧場ミルクソフト」など、地元の味覚を使った見た目にもかわいいソフトクリームが揃っているので、ぜひチェックしてみてください。


■山県ばすけっと

住所:岐阜県山県市東深瀬699−5

電話:0581-32-9720

営業時間:9:00~18:00/山県ごはん 10:00~16:00(L.O.15:00)

【DAY2】県内最大級の体験農園みとかと併設の「mitocafe」

3.5ヘクタールの土地を有する広大な体験農園「みとか」もぜひ訪れてもらいたいスポットです。冬から春にかけてはいちご狩り、夏はブルーベリーやぶどう、秋から冬はさつまいもなどの収穫体験ができます。

そして、ここに来たら訪れて欲しいのが併設のカフェ「mitocafe&Market」。木を基調とした店内はおしゃれでとても居心地の良い空間です。


農園でとれたものをそのまま使ったスイーツやドリンクが多数。カフェのメニューは季節ごとに入れ替わり、例えばいちごの時期であればいちごをたっぷり使ったシンプルなスコップケーキやいちごづくしのパフェなどが登場します。


季節のフルーツを使ったドリンク類も魅力的なラインナップなので、ドライブのお供にテイクアウトするのもおすすめです。


■体験農園みとか

住所:岐阜県山県市小倉726−1

電話:0581-78-5556

営業時間:mitocafe&Market 8:30-17:00(L.O.16:00)

※フルーツ狩りの時間・時期に関しては公式サイトで要確認

定休日:水曜日・年末年始(12/31〜1/2)

※水曜日が祝日の場合は営業(翌木曜日休)

まとめ

以上、1泊2日で岐阜県山県市を巡るモデルコースを紹介いたしました。名古屋や岐阜市からのアクセスが良い場所でありながらも自然を大満喫できて、さらに山県市ならではの農産物を使った飲食店もあり、目もお腹も両方満たせるのが嬉しいポイントです。


今回紹介したスポット以外にも、歴史的なスポットやわかさぎ釣りなどのアクティビティを楽しめる場所があります。わかさぎ釣りについては記事も書いているので、チェックしてみてください。


【岐阜・伊自良湖でワカサギ釣り! 写真映えメニューも楽しもう!】


山県市にはまだまだ掘り起こしたい魅力的な側面がいっぱいです。ぜひ皆さんも訪れてその魅力を発見してみてください。

この記事のレポーター

各務ゆか
各務ゆか
東京や名古屋の出版社に勤務後2014年に地元岐阜にUターン。ライターとして雑誌やWEBで執筆を行う。県内を思いつくままにドライブして地元情報を探すのが大好き。“岐阜ってこんなにすごい”を伝えるために日々奮闘中。

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