漬物?ステーキ?意外な郷土料理。呑みのアテに、ご飯のお供にたまらない「漬物ステーキ」
- あすみん
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その歴史や作り方、提供しているお店などをご紹介します。
お酒のアテに、ご飯のお供に、ピッタリ!!…どんどん箸が進みます!
素朴な味わいに、虜になる人続出!「漬けステ」を求めて飛騨へ足を運ぶ人もいるほどです。
どこか懐かしい、なぜかハマってしまう「漬けステ」を、お店で、ご自宅で、ぜひ一度ご賞味ください。
「漬物ステーキ」とは?
飛騨地方で昔から野菜の不足する冬の間の非常食として食べられていた漬物。
飛騨高山で生まれ育った私の家庭でも、祖父が赤カブ漬けや白菜の切り漬けを漬けてくれていました。
冬になると漬物樽の中から凍った漬物を救出するのが私の密かな楽しみでした。
先人たちは、”寒さで凍った漬物をどうしようか…?”と考えた末に、朴葉に乗せて囲炉裏端で温めて食べたのだとか。
それが「漬物ステーキ」の始まりと言われています。
我が家では、漬かりすぎて酸っぱくなった漬物は、油で炒めて卵と絡める「漬物ステーキ」にしたり、くったくたに煮込んで「にたくもじ」にして、ご飯のおかずとして食べていました。
大人になってから知ったのですが実は「漬物ステーキ」はお酒のアテとしてとっても相性がいいんです!
飛騨のお米と相性が良いのですから、地酒に合うのも納得です。もちろんビールや洋酒等にも合うので、ぜひ試してみてください!
材料はシンプル!「漬物ステーキ」の作り方
自家製切り漬けで、基本の「漬物ステーキ」を作ってみました!
材料は三つ!
〇切り漬け(白菜や赤カブ等)
〇卵
〇醤油 又は だし醤油
1.フライパンに油をひく(お好みの油でOK)
2.水気を絞った切り漬けをよく炒める
3.醤油又はだし醤油を適量かける(かけすぎ注意!醤油辛くなります)
4.溶き卵をかけ火を止める
5.器や鉄板に盛り付け、お好みで鰹節や七味(材料外)をかけて完成!
少し変化をつけた洋風「漬物ステーキ」
発酵食品である漬物には、発酵食品であるチーズが合うのでは?と思い「漬物ステーキ」の味付けを変えてみました!
洋風バージョンの材料
〇切り漬け
〇卵
〇プチトマト
〇とろけるチーズ(お好みの種類)
〇バター適量
1.フライパンにバターをひく
2.は基本と同じ
3.トマトを入れ少し炒める
4.溶き卵をかけ、チーズを乗せる
5.器や鉄板に盛り付け、お好みで鰹節や海苔、七味等(材料外)をかけて完成
行ってみた!地元の「漬物ステーキ」が食べられる3軒!
今回「漬けステ」好きの友人やカメラ仲間、お世話になっている方々とそれぞれ、漬物ステーキを提供しているお店3軒に行ってみました。
今回お邪魔したお店はこちら!
1.炉ばた焼 八角亭(はっかくてい)
2.旬菜 掌(たなごころ)
3.大衆居酒屋 和田
どのお店も、撮影を快諾してくださり、とてもうれしかったです。
人気のお店は予約の取りにくい時期もありますので、事前予約がおススメです!
1.炉ばた焼 八角亭(はっかくてい)
高山駅正面出口より徒歩3分程の場所に八角亭はあります。
飲み物が届いたら、早速「漬物ステーキ」を注文!ほどなくして、渋草焼(しぶくさやき)の陶版に乗った「漬物ステーキ」が登場。
フワフワ卵に包まれた漬物のちょうどいい塩梅に、幸せ気分でお酒と箸が進みます!
渋草焼と漬物ステーキの組み合わせ(飛騨×飛騨)はグッときました。
※渋草焼は、岐阜県郷土工芸品に指定されている、飛騨高山発祥の陶磁器です。
2.旬菜 掌(たなごころ)
飲み屋街の一角、末広町のビル一階部分に掌はあります。
入口から店内まで落ち着いた雰囲気で、お世話になっている方のおもてなしにピッタリ!
初めての場所で、少し緊張していた私…
美しい盛り付け、やさしい味付けのお料理と共に、漬物ステーキがテーブルに並んだ瞬間、あぁ飛騨ってやっぱりコレだなぁと気持ちがほぐれ、ゆったりとした時間の中で、お酒のペースがぐんぐん上がるのでした(笑)
3.大衆居酒屋 和田
一番街と呼ばれ、飲み屋さんが軒を連ねる朝日町の中に和田はあります。
このお店は店員さん達がとても元気で、私は行くたびに元気を分けてもらっています。今回は地元の撮影仲間とお邪魔して、飛騨の未来や漬物ステーキについて語らいました。
「うちのはバター醤油で味付けしたシンプルな漬物ステーキですよ!」と店員さん。
その無敵の味付けに、ついつい…「もう一杯!!!」