養老公園で体験!ひょうたんランプ作り
- 透 千保
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久しぶりに行ってみると、養老公園は進化していました。園内には、「養老天命反転地」「養老の滝」「岐阜県こどもの国」などがありますが、さらにキャンプ場「RECAMP 養老」が整備され、より魅力的に!
その中でも人気の高い体験イベントや施設をご紹介します。
ヨーローヒョウタン工房
養老公園の中で、一年を通して体験できるのが「ヨーローヒョウタン工房」でのミニランプ作りです。オーナーの竹内蘭さんを訪ねました。
「ヨーローヒョウタン工房」は、養老公園内の飲食スペース「楽市楽座・養老」内にあります。アトリエ前にもかわいいヒョウタンが!
室内には、ヒョウタンで作られたランプの他、キーホルダーや飾り物、ひょうたんバーバパパ、マラカスのようなアフリカの楽器などが溢れていて、竹内さんの発想の豊かさに驚かされます。
いよいよランプを作ります。まずヒョウタンを選び、好きな色を塗って、灯が漏れる穴を開けて行きます。手に持ってみると思った以上に軽い~!
明けゆく空をイメージして、ピンク色と水色のグラデーションに花模様を描いてみました。アクリル絵具をドライヤーで乾かしながら塗り重ねます。
そして穴開けです。竹内さんが、色の塗り方から「目打ち」を使っての穴の開け方まで親切に教えてくれます。「大きな穴を開けた方が、光がきれいに見えますよ」とのアドバイス。
穴を開ける時に亀裂が生じないよう慎重に行います。星の形などは、鉛筆で下書きをした後「デザインナイフ」を使って切り込みを入れ、穴の回りにヤスリをかけて仕上げます。
完成したランプの底の部分にLEDライトを設置して点灯すると、ヒョウタンから柔らかな光がこぼれました。ライトの色が変化するLEDも選べます。
ランプだけでなく、マラカスや可愛い一輪挿しも作ることができます。
ヒョウタンランプキットも用意されています。昼間にランプを作り、夜は、キャンプ場でランプの優しい光を眺めて過ごすのも素敵!工具も一緒にセットされていて便利ですね。カップルやファミリーで一緒に作って楽しめそうです。
竹内さんは学生時代を東京で過ごした後、故郷の養老町で町のシンボルである「ヒョウタン」に魅せられ、“ひょうたんマダム”としてヒョウタンの栽培からアート作品の制作、体験教室や小学校での普及など様々な活動を続けてきました。
昨年は、全日本愛瓢(あいひょう)会の理事に最年少で就任。高齢化でヒョウタン栽培をする農家さんが減少する中、町の特産品としての文化の継承とエコな素材としてもその魅力を発信したいとのこと。
また、養老芸術祭などの開催にも携わり、工芸品やアートの展示、映画の上映、ワークショップなどに取り組んでいます。町を愛する気持ちが伝わってきます。
竹内さんの作品はまさにアートそのもの。焼き目をつけたり削る厚さを変えたりすることでステンドグラスのような輝きを放っています。
ひょうたんランプを自分で作れるとは思いませんでしたが、やってみると、時がたつのも忘れ、無心になって制作することができ癒やされました。あなたも世界にひとつだけのオリジナルランプを作ってみませんか?
◆ヨーローヒョウタン工房
住所:岐阜県養老郡養老町高林1298-2 養老公園 楽市楽座内
TEL:050-5857-8705
営業時間:10:00~16:00
定休日:火曜日、水曜日
※臨時休業になることがあります。ショップカレンダーでご確認ください。
楽市楽座・養老
お腹が空いたら、「楽市楽座・養老」で腹ごしらえ。ビールや地酒などの飲み物やアイスクリームの他、ウィンナー、たこ焼、焼きそば、うどんなど軽食が味わえます。
養老山ゆずこしょう焼きそばと、養老産焼豚うどんをいただきました。どれも地元の素材を生かしたメニューです。
デッキからは濃尾平野が一望でき、開放的な気分になります。白い大きなテントが目印。車で行く際には第2駐車場が近くて便利です。
養老天命反転地
© 1997 Estate of Madeline Gins. Reproduced with permission of the Estate of Madeline Gins.
「養老天命反転地」は、国際的なアーティスト荒川修作氏と、そのパートナーで詩人のマドリン・ギンズ氏が創った広大なアート作品です。1995年の開園当時から話題を集めてきました。
園内中央には、日本列島が配された「楕円形フィールド」が広がり、岐阜県と思われる場所には「宿命の家」と名付けられた迷路があります。
すり鉢状のこのフィールドでは、地面も建物も、全てが傾き歪んでいます。ここに身を置くと、平衡感覚や遠近感が薄れていくような感覚が。
雨上がりだったため、慎重に歩いていると、自分の身体感覚を研ぎ澄まされるような不思議な体験をしました。
「養老天命反転地記念館」には色彩豊かな迷路があり、SNSでよく見かける上下逆さまのポーズを撮ってみました。
頂上にある井戸を目指して登る人の姿が昆虫に見えるという「昆虫山脈」。
RECAMP 養老
2022年10月に養老公園内にオープンした「RECAMP 養老」。テントエリア、ロッジエリア、バーベキューエリアに分かれています。
テントエリアは、養老町のパークゴルフ場をリノベーション。丘陵からの開放的な眺望が魅力です。大型やファミリーサイズのテントが設営できます。
ロッジエリアは、もともと養老町が運営をしていた養老キャンプセンターをリノベーション。キャンプの道具を持っていない方でもロッジの中で快適に寝られます。もちろん、焚き火やバーベキューも楽しめますよ。
バーベキューエリアは、岐阜県こどもの国園内にあります。本格的なアメリカンバーベキューを楽しめる食材付きの「手ぶらバーベキュープラン」のほか、食材を持ち込んでバーベキューをすることができます。
◆RECAMP 養老
住所:養老町高林1298-2
利用時間
チェックイン:13:00~17:00
チェックアウト:8:00~11:00
定休日:月曜日、火曜日(時期によって変更あり)
養老駅観光インフォメーション
養老町の観光について知りたい時は、養老鉄道の養老駅にある観光インフォメーションがおススメです。2022年4月、駅舎の中にオープンしました。
部屋の中央には、養老の滝をイメージしたオブジェ。滝つぼに見立てた床から水しぶきが、周囲のカウンターに広がるさまを表現したこだわりのデザインです。
ディスプレイに養老町の名所が映し出され、行きたい所がすぐに見つかります。観光ガイドマップには、観光地や飲食店、宿泊施設がまとめられていて、スマートフォンでQRコードを読み取れば、いま自分がいる場所が一目でわかります。
電源コンセントやWi―Fiなどを備えたスペースもありますので、電車を待ったり休憩したりする時間に、情報検索やお仕事にも利用できそうです。
名物の「吉備羊羹」を買ったら、観光インフォメーションの関 隆夫さんが、挽きたての豆でコーヒーを淹れてくださいました。関さんは観光ボランティアガイドも務められていて、町の歴史を詳しく教えてくれます。「吉備羊羹」は、きびのつぶつぶ感が残る甘さ控え目のやさしい味でした。
養老公園
養老公園では県営化100周年を記念して、ロゴマークも作成。来年の3月まで様々なイベントを開催予定です。