池田山麓で飛んでみた!パラグライダー体験と地元スイーツ
- 透 千保
- 投稿日;
『天空の城ラピュタ』や『風の谷のナウシカ』など、ジブリアニメに出てくる空を駆けるシーン。鳥のように空を飛ぶことができたら、どんなに素敵でしょう。
そこで、初心者でも楽しめるパラグライダー体験に挑戦してみました!
パラグライダーに初挑戦!
東海SKYパラグライダースクールでは、子どもから80歳まで体験できるということで、運動神経に自信のない私でも大丈夫?と思い早速申し込みました。
初めてなので、小高い丘の上から、身体が少し浮き上がる感覚が楽しめるプチ空中散歩です。用意するものは、汚れてもいい長袖とパンツにスニーカー。ヘルメットと軍手は貸してもらえます。
装備は、ハーネスと呼ばれる大きなリュックサックのような形をしており、その下には座ることができる椅子がついています。これを背負い足に固定して丘の上へ。ハーネスを背負っただけで歩きにくい私。
羽のように地面に広げたパラシュート(この部分をキャノピーと呼びます)に繋がったブレークコードを持ち、丘を走り下るとパラシュートが開いてくれます。
足が地面から少し離れた!と感じましたが、そのまま転んでしまいました。
気を取り直して2回目。向かい風になった時がチャンスです。
今度は、数歩走るとパラシュートが立ち上がり、きれいな翼の形ができました。その瞬間、揚力が発生し、体がふわりと宙に浮きます。
やった~!指導員の方から、コードの先だけを離すよう指示が。バンザイのポーズを取ると滑空します。
地面が近づいたら両手のコードを下に引くとブレーキがかかります。右へそれてしまいましたが、何とか着地できました。
そして、3回目。今度は指導員が3人がかりで、一緒に走り助けていただきました。
そのおかげで、3メートルほどの高さを飛ぶことができました。タイミングよくコードを引いてブレーキをかけ、転ばずに着地。
わずかの時間でも、ふんわり宙に舞い上空から景色を眺めると、別世界にいるような感動が!力まずに自然体で風に乗ると、うまくいくように思いました。
この日、受講されたのは、私を含め8人。
30年前に事故で義足となってしまったけれど、このスポーツなら負担がなく楽しめるという方もいらっしゃいました。他の人が飛ぶ姿を見ているのも勉強になります。
みんな、回を重ねる毎に上達していきます。私も、うまく行った後に「飛べましたね!」と言われたのがとてもうれしかったです。
パラグライダーの起源は諸説ありますが、1978年頃、フランスの登山家が山を降りるのにパラシュートを使ったのが始まりと言われています。
最初は四角の形だったパラシュート型グライダーが日本で楕円型に改良され、一躍性能が向上し、今では誰でも楽しめるスポーツになりました。上達すれば、池田山の山頂から飛んで、1時間以上も空中散歩ができるのだそうです。
池田山でのパラグライダーのハイシーズンは、南の風が吹く割合が多い4月~10月。その他の季節で弱い北風予報が出ていても、晴れていれば地形的に南の風に変化するそうです。午前中から午後2時までぐらいがコンディションがよいとのこと。
4回目は、風にあおられて着地に失敗。派手に転んでしまいました(汗)。次に参加する時は、膝や肘を守るパッドも持参した方がよさそうです。
これまで、スカイスポーツとは無縁と思っていましたが、その魅力が少しわかったような気がしました。みなさんも挑戦してみてはいかがでしょうか?
スポーツの後は、池田町のスイーツもおススメです。
◆東海SKYパラグライダースクール
TEL:090-3578-2933
問い合わせ先:ikeda@airkassy.com
THE MILK SHOP
「THE MILK SHOP」は、創業100年以上、明治時代から続く老舗「棚橋牧場」の直売店です。民家を改装した建物で、2016年、工場の敷地内にオープンしました。
「棚橋牧場」は、当初は牛の飼育から牛乳の製造・販売を行っていましたが、現在は西濃地域の酪農家から仕入れた新鮮な生乳を使った牛乳を販売しています。
屋号はそのままに、牛乳の新しい味を追求しているのですね。
可愛いドアを開けると、牛乳だけでなく、ソフトクリームや、プリン、パンナコッタ、ケーキなどたくさんのスイーツが!
テイクアウトもできますが、イートイン・カフェスペースでいただくことにしました。
プリンパフェソフトは、自分で選んだオリジナルパフェが食べられるというもの。(1)プリン(2)グラノーラ(3)ソフトクリーム(4)トッピングを選ぶことができます。
私は、(1)黒ごまのパンナコッタ(2)プレーンのグラノーラ(3) ミルキーソフトクリーム(4)ミックスベリーの組み合わせにしました。
好きなものが全部詰め込まれていて大満足!どれも牛乳本来の甘味が感じられるあっさりした味わいで、暑い日には特に美味しく感じました。
オリジナルのホルスタイン柄の入ったボトル、店内に飾られている雑貨やインテリア、どれもおしゃれで、見ているだけでも楽しくなります。
この「THE MILK」(500ml)は、アジア最大の国際食品・飲料展「FOODEX JAPAN 2017」のご当地牛乳グランプリにおいて最高金賞を受賞。
2019年にトップアワードアジア受賞。パッケージデザインにおいても高い評価を受けました。池田町の特産品として「池田の太鼓判」にも認定されています。
「棚橋牧場」5代目、「THE MILK SHOP」オーナーの棚橋 和也さんにお話を伺うと、牛乳の製造にもこだわりがあるそうで、高温で瞬間的に殺菌するのではなく殺菌温度80度で15分間加熱すると、コクと甘味のある製品に仕上がるのだそうです。
また、牛乳を飲むとできる白い口ひげを表したロゴマークがイメージするように、「ミルクで楽しく、ミルクで笑顔に」をコンセプトに、宅配だけでなく様々なイベントに参加して移動販売もされています。
もっと多くの人に牛乳の魅力を伝えて行きたいという棚橋さん。今後のブランド展開が期待されます。
◆THE MILK SHOP
住所:岐阜県揖斐郡池田町池野470
TEL:0585-45-2155
営業時間:10:00~18:00
定休日:水曜日、日曜日、祝日
駐車場:あり
暮らしの店 コモレビ
「THE MILK SHOP」の2階には、暮らしの店「コモレビ」があります。今年9月で7周年を迎えました。
岐阜の作家さんや、日本、ヨーロッパのストーリー性のある商品を扱っていて、木製品、布製品、アクセサリ-、陶器など様々な雑貨が販売されています。
作り手の想いが伝わるような作品は、長く使えるものばかり。手に取るとぬくもりが感じられます。
営業日が限られていますが、県外から訪れる人もいるそうです。「THE MILK SHOP」の店舗内から2階に上がることもできます。
暮らしに彩りを添えたい方は、ぜひのぞいてみてくださいね。
◆暮らしの店 コモレビ
住所:岐阜県揖斐郡池田町池野470 THE MILK SHOP 2F
TEL:090-6096-1174
営業時間:10:00~16:00
営業日:原則 第2第4 火・木・金 / 月1回土曜日営業あり
駐車場:あり(棚橋牧場と共有)
ソンリーサ・ケーキ工房
住宅街の中に佇む「ソンリーサ・ケーキ工房」。オーナーがご実家をリノベーションし、2015年にオープンしました。
2012年に「ソンリーサ・ケーキ教室」を始められ、現在は1日3人の定員枠で月に6~8クラス、多い時には月に約20人の方にケーキ作りを教えていらっしゃいます。2年前から続けている生徒さんもいるそうです。
昨年は、クリスマスイベントとして、午前と午後で5人ずつの定員でケーキ教室を開催されたとか。
お茶も飲める所が欲しいとのリクエストから、製造・販売の許可を得て、カフェのオープンにつながりました。
外観は和風の住宅ですが、中に入ると白い壁やヨーロッパを思わせるインテリアが並んでいます。
玄関、階段、欄間などはかつての姿のままで、それらのギャップが不思議な雰囲気を醸し出しています。
私はスイーツ盛り合わせとハーブティーをいただきました。本日のケーキ3品は、シフォンケーキ、クレームブリュレ、栗のタルトに、カシスのシャーベットも添えられています。季節柄、ハロウィンをイメージしたクッキーも乗っていました。
少しづつ違うタイプのケーキが味わえるなんて贅沢なプレート!シフォンケーキのふわふわ感、香ばしいクレームブリュレ、大きな栗も味わい幸せ~!
牛乳は「棚橋牧場」のものが使われており、どれも甘さ控え目でまた食べたくなるケーキです。
ハーブティは、オリジナルブレンド、女子力アップ、肌ケアの3種類。オリジナルブレンドは、ルイボスティをベースにお花やミントが入っています。
女子力アップは、ハイビスカス、ローズヒップ、ダマスクスローズが入ったピンク色のお茶。この色だけでも気分が上がりますね。
「ソンリーサ」とは、スペイン語で「笑顔」の意味。オーナーがフラメンコを習っていることもあり、7周年には、フラメンコ舞踊手の石川慶子さんを招いてイベントも開催されたそうです。
「ここを人が集まる場所にしたい」と語るオーナー。「ただいま」と帰って来たくなるような空間でした。
◆ソンリーサ・ケーキ工房
住所:岐阜県揖斐郡池田町八幡1469-1
TEL:0585-45-2396
営業時間:11:00~16:00
営業日:アメブロ内で紹介
駐車場:あり
伊吹堂
「伊吹堂」は、窪田 和仁さんが、春日村で祖父の代から続く菓子店の屋号を承継し、2010年に池田町で始めたお店です。
サラリーマン生活を送っていましたが、24歳の時に菓子職人の道を志し、有名和菓子店で13年間修行を積んでから独立されました。
店内は、色とりどりの和菓子が並び、選ぶのに迷ってしまいます。お店の名物であるどら焼『池田のやま』と『あげぱん』は外せません。
池田山をイメージして作られた『池田のやま』は、ふんわり柔らかくしっとりした生地に、自家製のつぶ餡とバターが入っています。ほんのり甘い餡にバターの塩味が利いていて、いくらでも食べられそう。
『あげぱん』は大きな看板でおなじみ。伊吹堂の2代目であるお父様が考案された昔なつかしいお菓子です。
食パンを揚げたサクサク感が楽しめると同時に、秋は栗の入った『あげぱん』も。夏は、生クリームを入れた『冷んやりあげぱん』もあるそうです。
その他、美濃いび茶を使った『いび茶日より』、岐阜県産の栗を使った『栗の実』、揖斐郡産の柿を使った『熟柿(うれしがき)』など、地元の素材を大切にされています。『池田のやま』『あげぱん』『いび茶日より』は、町が特産品として認定する「池田の太鼓判」にも選ばれています。
この日は、朝から栗きんとん作りの真っ最中。工房内も見せていただきました。奥様の由子(ゆうこ)さんのサポートが欠かせませんね。
お店がオープンした時には、春日村時代から長いおつきあいのお客様が大勢訪れ、人とのつながりに感謝されたそうです。
誰もが気軽に入ることのできるお店、子供がおやつとして食べやすい和菓子を目指しているという窪田さん。
人が生まれてからこの世での生を全うするまで、人生の節目に関わる大切な役割を担うお菓子。だからこそ、1つ1つ心を込めて作りたいという気持ちが、お菓子から伝わって来ました。
◆伊吹堂
住所:岐阜県揖斐郡池田町八幡2511-5
TEL:0585-45-0890
営業時間:8:30~18:00
定休日:火曜日、第3水曜日
駐車場:あり