春を呼ぶ!岐阜市・各務原市「ぎふ七福神めぐり」
- 透 千保
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岐阜市と各務原市に点在する曹洞宗のお寺では、「ぎふ七福神めぐり」と称して、各寺院に祀られている福神様にお詣りすることができます。
七福神にお詣りすると「七つの災難を除き、七つの福を授かる」と言われています。
毎年1月3日~7日には秘仏を拝むこともできます。年の初めに、御朱印やお守りをいただいて福を呼び寄せましょう。
吉祥寺
まずは、弁財天が祀られている吉祥寺からスタート!
こちらのご利益は、「子授愛育」「財運上昇」「希望合格」「学芸上達」とあります。
弁財天は、もとはインド・ガンジス河の女神様です。大河の恵みから豊穣・財産さらには、河のせせらぎの音から音楽を司る学業の福神様ともされて来ました。
頭に「宇賀神(白蛇)」を戴いているのも特徴です。
「吉祥寺ちち弁天」は子育ての神様として地元では永く信仰されています。
唯一の女神様ですが、ヤキモチ焼きなので、参拝はカップル別々にお参りするとよいそうです。
最初のお寺で色紙を購入し、早速、1つ目の御朱印をいただきました。
七福神めぐりは、通年お詣りできますが、こちらの色紙は令和6年のお正月バージョンです。
◆吉祥寺(きちじょうじ)
住所:岐阜県岐阜市太郎丸2120
TEL:058-229-1602
Mail:kichijoji1602@juno.ocn.ne.jp
大覚寺
次に、大覚寺の寿老人へお詣り。ご利益は、「健康長寿」「家庭円満」「福徳円満」「病気平癒」です。
こちらには、福禄寿も祀られ、ご利益は、「身体健康」「開運招福」「家内安全」「無病息災」です。1つのお寺に2柱の福神様が祀られているのはここだけ。
寿老人は、長寿を授けてくださる福神様です。また、家庭円満、福徳円満といったご利益もあります。
中国の伝説上の人物であり、南極老人星の化身とも言われています。長い髭をたくわえ、手には長寿の象徴である桃を、そして白い鹿を従えています。
福禄寿の福は子孫繁栄を意味し、安産や子宝、家門繁栄のご利益があります。禄は財産や身分、金運のご利益、寿は文字通り長寿を意味し、健康のご利益があります。
また、招徳人望のご利益もあり、人に慕われる人徳を得ることができるというご利益です。
中国発祥の神様であり、長い頭と長い髭、大きな耳たぶが特徴で、寿老人とよく似ており、元は同一人物だったのではないかと言われています。
また、境内には慈母観音像もあり、左手が外れるようになっていています。この左手を取って痛い所をなでると、痛みが和らぐと言われています。
2つ目の御朱印をいただきました。高台にあって見晴らしのよいお寺です。
◆大覚寺(だいかくじ)
住所:岐阜県岐阜市長良2550
TEL:058-232-6352
Mail: daikakuji223@gmail.com
瑞嚴寺
続いて、瑞巖寺の大黒天にお詣りします。
ご利益は、「五穀豊穣」「財福無量」「商売繁盛」「良縁結願」です。
大黒天は、食を司るとされ、五穀豊穣のご利益が広く知られ、満面の笑みで俵に乗る姿で信仰を集めています。
同じ七福神の恵比寿様と並んで、農業と漁業を司る二柱一組で信仰されることも多い福神様です。
また手には打ち出の小槌を持ち、財を司って財福無量・商売繁盛などのご利益をもたらすともされています。
起源をたどれば、インドの神話にまで遡り、元々は荒々しい破壊神の姿をしていましたが、中国を経て日本に伝わり、神仏習合の日本独自の福神様として現在の穏やかなお姿となりました。
境内には重軽石様があり、願い事をした後、石を持ち上げて「想像したよりも軽い」と感じたら願い事が叶うというもの。
持ち上げてみましたが、想像したより重く感じられたので、願い事が叶うには、まだまだ努力が必要なようです(汗)。
3つ目の御朱印をいただきました。これで半分のお寺を巡ったことになります。
◆瑞嚴寺(ずいがんじ)
住所:岐阜県各務原市那加北洞町1丁目325
TEL:058-383-3715
Mail: info@zuiganji.jp
龍雲寺
続いて、龍雲寺の毘沙門天へ。
ご利益は、「必勝祈願」「商売繁盛」「厄除祈願」「家内安全」です。
多聞天とも呼び、すべてのことをいっさい聞きもらさない智慧のある者、財福の神様(金運と福徳)として信仰され、仏教を守るということから戦いや勝利の神様として疫病を祓い無病息災を願う神様でもあります。
23世海門和尚の夢枕に「龍雲寺の脇陣として人々の知力を与えたまえ」と、毘沙門天が立たれたのが始まりだそうです。
4つ目の御朱印をいただきました。次々と福を授かっていくようでうれしいですね。
◆龍雲寺(りゅううんじ)
住所:岐阜県岐阜市芥見大船1丁目151番地
TEL:058-243-2054
智照院
続いて、智照院の恵比寿天にお詣りします。
ご利益は、「商売繁盛」「開運招福」「家内安泰」「交通安全」です。
商売と豊穣の福神様である恵比寿様は、七福神の中で唯一、日本古来の神様です。
昔の人は、砂浜に打ち上げられた漂着物を「神様からの贈り物」として考えており、それらを恵比寿と呼んでいたのが始まりとされています。
そこから今では漁業の神様、商売繁盛の神様として親しまれています。
林陽寺
そして、いよいよ6ヶ所目のお寺は、シダレザクラがある林陽寺になりました。
布袋尊のご利益は、「福徳円満」「商売繁盛」「無病息災」「子孫繁栄」です。
布袋尊は、七福神の中でも実際にいた人がモデルとなっている珍しいケース。中国の800年代頃にいた「契此(かいし)」という僧侶がモデルです。
このお坊さんは普段から大きな袋を持ち歩いて、その袋に施しを受けていたと伝えられています。
布袋尊に合掌、礼拝をした後、お腹に触れて、長寿・健康を祈ります。嫌なことは袋にしまっていただき、福徳を得ましょう。
弘法堂には、絵天井や、美濃和紙で作られた写経ドレスも展示されています。
これで、すべての御朱印をいただくことができました。
七福神ですが、1つのお寺に2柱あることから6ヶ寺を回ります。最後に色紙に日付を入れて完成です。
◆林陽寺(りんようじ)
住所:岐阜県岐阜市岩田西3丁目402
TEL:058-243-1380
Mail: iwamizu04@gmail.com
おわりに
ぎふ七福神めぐりは、どのお寺からスタートしてもよいそうで、6ヶ寺は車で5分~20分くらい。半日あれば回ることができます。
雰囲気の違うそれぞれのお寺を巡り、縁起の良い福神様を目にすることで、清々しい気持ちになりました。
七福神は「幸せをよぶ七つの福神様」。自分や家族、そして周りの人達が平穏で幸せな時間を過ごせるようにお祈りしたいですね。初春のお出かけにぜひ!