うまいお酒と出逢う旅!飛騨高山の酒蔵を巡る「のん兵衛まつり」へ行ってきた!
- あすみん
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地酒大好きな地元レポーターが、イベントアイテムの「NOMBE(のんべえ)バッグ」を手に、レンタル着物で酒蔵を巡り、「のん兵衛まつり」期間中や期間外の酒蔵での楽しみ方を学んできました!
お酒のことは「のん兵衛」に聞くのが一番!!
というわけで、今回イベントに参加された6つの酒蔵でお話を伺ってきましたので、ぜひ参考にしていただき、ほろ酔い気分で酒蔵や周辺のお店をハシゴしていただければと思います。
※のん兵衛(のんべえ)…お酒が好きでよく飲む人を人名のように言った語。呑兵衛。
手ぶらでOK!夏の古い町並へ浴衣で繰り出そう!
酒蔵のある古い町並から徒歩2分。明治9年創業の老舗、中田呉服店(高山市本町2丁目)でレンタル浴衣選びからスタート!どれも素敵で悩みますがそれも楽しみの一つ…納得の一着を見つけて素敵な一日にしましょう。
今回は若女将さんに酒蔵巡りや町歩きをすることを伝え、締め付けの少ない着付けをしていただきました!
自分で髪を結って行ったため、髪飾りのみお借りしました(無料)が、簡単なまとめ髪なら有料で受けてくださるそうです(1,000円程度)。
「飛騨高山・酒蔵のん兵衛まつり」とは?※開催年により内容が変動することがあります
飛騨高山の古い町並周辺には7つの酒蔵が集まっており、酒蔵ごとに個性豊かな自慢のお酒を醸(かも)しています。
期間限定で開催されるこのイベントは、「飛騨高山御酒飲帳」(税込3,000円)を購入すると6つの酒蔵で2種類ずつ飲み比べ(全12種類)を楽しめる上、記念杯や特製バッグの特典付き(令和4年は限定2,200セット)。さらに、各酒蔵で御酒飲帳を提示し特大スタンプを6つ集めると、記念品がもらえるという豪華な内容となっています(令和4年はイベント終了)。
朗報!!「のん兵衛まつり」期間以外もお酒の呑み比べができる?!
「のん兵衛まつり」に参加した6つの酒蔵(平瀬酒造店、二木酒造、平田酒造場、老田酒造店、舩坂酒造店、原田酒造場)では、年中呑み比べや試飲を楽しめるのだそう!(※令和4年調べ)
お話を伺ったところ、提供方法や内容は異なりますが、のん兵衛さんたちが喜ぶであろう内容ばかりで驚きました!
各酒蔵で教わった、呑み比べや試飲方法、酒蔵イチオシの銘柄、おススメのアテやお酒を楽しめるお店などをご紹介します!
- 「のん兵衛まつり」キャラクター
- 上記画像)夏の飛騨高山「のん兵衛まつり」で提供された各酒蔵の銘柄2種等を紹介しています。
(有)平瀬酒造店 ~和食に合う酒を目指して~ 「代表銘柄:久寿玉(くすだま)」
- ○吟醸酒
米を60%以下の重量まで磨いた白米、米麹及び水、又はこれらと醸造アルコール(白米重量の10%以下)を原料とし、吟醸造りした清酒で、香味及び色沢が良好なもの。
- ○純米酒
白米、米麹及び水を原料にした清酒で香味及び色沢が良好なもの。
- ○本醸造
米を70%以下の重量まで磨いた白米、米麹、醸造アルコール(白米重量の10%以下)及び水を原料に醸造した清酒で、香味及び色沢が良好なもの。
「うまい料理を引き立てる”名脇役”を目指している。そうなれたら最高の誇り。」そう話してくれたのは、15代目平瀬市兵衛(ひらせいちべえ)さん。
行きつけの居酒屋ののれんをくぐれば、黙っていても大好きな魚料理と「引き立て役」のお酒が出てくるほどの「のん兵衛」っぷり!
そんな市兵衛さんイチオシの銘柄は、久寿玉「特別純米生酒」と「特別本醸造生酒」。前者は味の濃い郷土料理等と、後者は素材の味を生かした和食等とぜひペアで楽しんでみて。
- ○平瀬酒造店での楽しみ方
おひとり様500円程度で約25種類(季節限定品含)のお酒を呑み比べできます(1種類1杯まで)。
呑み比べに使う、酒蔵オリジナルお猪口はお持ち帰りいただけます。
- ○おススメのお店
炉ばた焼 八角亭(高山市花里町)
JR高山駅から徒歩約2分。美味しいお料理と平瀬酒造店のお酒をぜひご堪能ください。
二木酒造(株) ~飛騨高山唯一の吟醸蔵~「代表銘柄:玉の井・氷室(たまのい・ひむろ)」
- ○吟醸酒
米を60%以下の重量まで磨いた白米、米麹及び水、又はこれらと醸造アルコール(白米重量の10%以下)を原料とし、吟醸造りした清酒で、香味及び色沢が良好なもの。(純米とつくものには、醸造アルコールが含まれない。)
- ○大吟醸酒
米を50%以下の重量まで磨いた白米、米麹及び水、又はこれらと醸造アルコール(白米重量の10%以下)を原料とし、吟醸造りした清酒で、香味及び色沢が特に良好なもの。(純米とつくものには、醸造アルコールが含まれない。)
- ○生酒
製成後、一切加熱処理をしない清酒のこと。
「旬の食材に、旬のお酒を合わせていただくのが一番美味しい召し上がり方。」二木酒造では黒内千津子さんと神田由美子さんにお話を伺いました。
「高山で呑みに行くならどのお店?」という質問に、お二人からどんどん店名がでてきて、書き留めるのに必死の私!(笑)
お酒好きの方とのお話はとても楽しく、行ってみたいお店も増えました。
イチオシの銘柄は、大吟醸 生酒「氷室」と飛騨国大吟醸「両面宿儺(りょうめんすくな)」。
- ○二木酒造での楽しみ方
おひとり様1杯100円程度でじっくりと吟醸酒を味わっていただけます(6銘柄)。氷室プレミアムのみ1杯200円となります。
- ○おススメのお店
・萬代角店(高山市花川町18) 老舗料亭の姉妹店。旬の食材や飛騨牛料理、美味しいお酒を楽しめるお店です。
・居酒屋 和田(高山市朝日町23) 安くて早くてうまい店、と定評のある居酒屋。地酒と相性抜群の漬物ステーキもあります。
(株)平田酒造場 ~酒は醸し育てるもの~ 「代表銘柄:飛騨の華・昇龍乃舞(ひだのはな・しょうりゅうのまい)」
明治28年(1895年)の酒造業創業より研鑽を重ね「酒は醸し育てるもの」をコンセプトにこだわりの酒造りを続ける平田酒造場(高山市上二之町)。
新たに3つの日本酒ブランド「昇龍乃舞 SYORYU NO MAI」「飛鷺 HIRO」「多賀山 TAKAYAMA」を立ち上げ、さらなる可能性と高みを目指し成長を続けています。
「飛騨の郷土料理、何にでも合いますよ!朴葉みそと一緒に呑むのも最高だよね!」と元気な女性の声が響く店内。
山ちゃんと呼ばれる店長の山本さんもにこやかに対応してくださいます。新しく立ち上げた3つの日本酒ブランドの中でもひときわ目を惹く「昇龍乃舞(しょうりゅうのまい)」は「昇龍道」のルートから着想を得て原材料に、伊勢「イセヒカリ」や岐阜「ひだほまれ」、能登「金沢酵母」を使用し、飛騨の伏流水で醸した特別なお酒です。昇龍が世界中を舞い、さらなる高みを目指します。
- ○平田酒造場での楽しみ方
おひとり様1杯100円程度で、季節限定品を含む約16種の銘柄の中から試飲をお楽しみいただけます。
多めに呑みたい方はお申し出ください(有料)。
のん兵衛まつり提供品(夏生ロック)は無くなり次第終了します。
- ○おススメのお店
気軽な大衆居酒屋 あじ平(高山市初田町1)
飛騨の郷土料理や日本海直送の旬の新鮮な海の幸を楽しめるお店です。
当酒蔵の「超辛口特別純米酒 飛騨の華」とのペアリングをぜひお楽しみください。
(株)老田酒造店 ~辛口の酒と言えば~「代表銘柄:鬼ころし」
享保年間1720年創業の老舗酒蔵である老田酒造店(高山市上三之町)。300年の長きにわたり飛騨高山の地で「辛口」の酒を造り、地元の方々に愛飲され続け、辛口の酒と言えば「鬼ころし」と言われるまでになりました。現在は本店(酒蔵)を自然豊かな高山市郊外「清見町」へ移し地酒「鬼ころし」を造っています。
「おススメのお酒のアテは、味の濃い郷土料理や朴葉みそなど。夏は冷ややっこに、味噌、一味、七味や柚子胡椒などをかけたものとお酒の組合せがピッタリです。」と話してくださったのは、女将の老田りかさん。こちらの店舗ではお酒のほか、酒ソフトや醤油ソフト、オリジナルデザインのグラス、レトロラベル等も販売しており、お酒を飲めない方も楽しめそうな店内となっていました。
- ○老田酒造店での楽しみ方
おひとり様1杯(ぐい呑み)300円程度から試飲していただけます。
2種で510円の呑み比べセットもありますので、店舗メニューよりお好きな組み合わせをお選びください。
(有)舩坂酒造店 ~ザ・日本酒テーマパーク~ 「代表銘柄:四ツ星・深山菊(よつぼし・みやまぎく)」
江戸末期創業、200年の歴史ある蔵元 舩坂酒造店(高山市上三之町)。造り酒屋であると同時に、観光土産品と共に枡酒を楽しめる直売小売店、飛騨牛等と共に日本酒を楽しめる食事処「味の与平」を営む、まさに「日本酒のテーマパーク」と言える、非常に珍しい存在です。高山市高根町にある廃校を利用してウイスキー蒸留所を作るというビッグニュースが流れたのは2022年3月。伝統を守りながら、新たな造りにも積極的に挑戦を続けています。
「日本酒に合うのはやはり塩(オリジナル)!飛騨牛のジャーキーなども是非試してみて。」颯爽と広い店内を案内してくださるのは、総支配人で唎酒師でもある鴨林さん。「お酒を飲める人も飲めない人も楽しめる、家族連れで気軽に入れるような、日本酒のテーマパークを目指しています。」
舩坂酒造店イチオシの銘柄は「四ツ星」。岐阜県新酒鑑評会で主席受賞のお酒です。
- ○舩坂酒造店での楽しみ方
おひとり様1杯100円程度で試飲をお楽しみいただけます(15~20銘柄)。
枡酒は1杯300円から提供しています(銘柄により金額変動)。
- ○おススメのお店
・味処 山車(高山市下一之町54) 美味しい料理とお酒を楽しめるお店。飛騨牛料理もあるとのこと。
・本郷(高山市本町3) 女性利き酒師がいるお店で、地酒から全国のものまで品ぞろえ豊富。
・飛騨高山大衆居酒屋 飛騨の助(高山市天満町6) 飛騨の地酒と郷土料理を楽しめるお店。
(有)原田酒造場 ~日本酒の無限の可能性を求めて~ 「代表銘柄:山車(さんしゃ)」
江戸末期の安政二年(1855年)創業、200年に渡り酒造りを続けている原田酒造場(高山市上三之町)。
高山祭の絢爛豪華な祭屋台「山車(だし)」から「山車(さんしゃ)」の銘をいただいた「飛騨の酒 山車」は、しっかりとした旨みとクリアーな透明感を兼ね備えた芳醇辛口な味わいが特徴のお酒です。
「旨い酒で人生はもっと豊かになる。」をモットーに、特別な天然酵母「花酵母」と共に、日本酒の無限の可能性を追求しています。
「地元でよく食べられる甘辛く煮たものや、夏野菜など旬の食材と地酒はとても相性がいいですよ。」おススメのお酒のアテを教えてくださったのは、若女将の原田留美子さん。
イチオシの銘柄は「純米吟醸花酵母造 花」。香りが高くフルーティな飲み口が特徴のアベリアから作った花酵母を使った吟醸酒です。
- ○原田酒造場での楽しみ方
おひとり様380円程度の試飲用お猪口を購入いただくと、約13種類のお酒を1銘柄1杯ずつ楽しめます。
試飲で使ったお猪口はお持ち帰りいただけます。
- ○おススメのお店
・かる食堂(高山市上三之町22) おばんざいを中心にした居酒屋。店主の人柄に魅せられた常連さんが多いお店。
・こうぼう(高山市総和町1) 鮮魚、飛騨牛、創作料理等と共に美味しいお酒をお楽しみいただけます。
夏の酒蔵巡りの〆に…綿菓子かき氷! 綿菓子専門店「岩ト屋」
各酒蔵で旨い地酒に舌鼓をうち、のん兵衛旅の〆に、気になっていた新感覚の綿菓子かき氷(?!)を食べてきました!
このかき氷、綿菓子が乗っていて見た目が可愛い上に、自家製フルーツソースとレアチーズクリームの組合せも最高で、最後の一滴まで感動しながら美味しくいただきました。
- 綿菓子屋がつくるフワフワでとろけるカキ氷。ブルーベリー、イチゴ、抹茶金時の3種のレアチーズかき氷です。
カキ氷に使用するフルーツソースやあずきはすべて自家製。自慢の高純度ザラメで仕込み、上品でキレのある甘さ、レアチーズクリームで最後まで美味しくお召し上がり頂けるカキ氷です。
酒蔵巡りを楽しんだら、美味しい料理との組み合わせを試してみたくなりますよね。ぜひお店でご家庭で、飛騨の旨い酒をご堪能ください!
私も、酒蔵で教わった旨いお店に行ってみたいと思います!
高山はとっても和装が似合う町です。ぜひ気軽に着物レンタルしてまち歩きを楽しんでくださいね!