春の飛騨地方〜桜めぐり6選〜
- あすみん
- 投稿日;
今回は、筆者が実際に足を運んだ桜の名所や、人気上昇中のスポットの中から6箇所をご紹介します。
美しい桜の花が咲き誇る場所で春の訪れを感じながら、心安らぐひとときをお過ごしください。
※飛騨地方は雪深い地域が多いため、開花が遅い場所があります。
※通常は桜の開花時期が4月〜5月下旬頃までとなっていますが、気候によっては例年より大幅に開花時期がずれることもあります。
臥龍桜(がりゅうざくら)高山市一之宮町 国指定天然記念物
龍が臥せているように見えることからその名が付いたと言われる、高山市一之宮町の「臥龍桜」。
樹齢1100年とされる臥龍桜は、江戸時代に「円空」も立ち寄り歌に詠んだとの記録が残る名木です。
時に樹勢の衰えや、台風等による被害を受けながらも、臥龍桜を想う人々に支えられながら乗り越え復活を遂げました。
今では毎年見事に咲き誇る桜花を見ることができます。飛騨・美濃さくら33選にも選ばれています。
飛騨一ノ宮駅ホーム横の「臥龍公園」内に咲くエドヒガンザクラ(2本に見えますが実は1本)です。駅ホームからも眺めることができます。
○桜まつり(毎年4月中旬から)
毎年4月中旬から約3週間、臥龍公園にて「桜まつり」が開催されます。
公園すぐ横には屋台村が設置され、食事をしながらお花見を楽しむことができます。
会場内では位山の水で仕込んだ限定のお酒「清酒臥龍桜」や、お土産・特産品の販売もあります。
夜間の臥龍桜ライトアップはありませんが、公園内にはぼんぼりが設置され、ぼんやりと夜桜が浮かび上がります。
【お問い合わせ先】
飛騨一之宮観光協会
住所:〒509-3505 岐阜県高山市一之宮町3282-10(有限会社稲子土建 内)
TEL:0577-53-2149
■臥龍桜(がりゅうざくら)
所在地:〒509-3505 岐阜県高山市一之宮町275番地1
見頃:4月中旬〜4月下旬
駐車場:250台
入場料:無料
青屋のしだれ桜(青屋神明神社)高山市朝日町
高山市観光中心部から通称「青屋のしだれ桜」までは、車でおよそ30分程度。
高山市朝日町の随所にあるしだれ桜の中でも人気の桜が、ここ「青屋神明神社」にあります。
開花時期になると神社前の田んぼに水が張られ、水面に映る逆さのしだれ桜が見られる絶景スポットになります。
昼間ももちろん美しいのですが、一番美しく見えるのは夕刻からのライトアップの時間で、風のない水面が凪いでいる時が一番おすすめです!
特別に篝火(かがりび)によるライトアップを行う日があるようで、その日のしだれ桜はより柔らかな光に包まれて輝いていました(個人の感想です)。
この地域は街灯が少なく、晴れた夜には星がよく見えます。桜とともにぜひ星空も楽しんでみてください。
薄氷と桜の共演に立ち会った年もあります(氷点下まで冷え込みました)。
日中と朝晩の温度差がある地域なので、余分に一枚羽織るものをお持ちいただくといいかもしれません。
■青屋のしだれ桜(青屋神明神社)
所在地:〒509-3301 岐阜県高山市朝日町青屋1352
見頃:4月下旬〜5月上旬(ライトアップあり)
駐車場:あり
入場料:無料
桜トンネル(御所桜付近宮川沿い)飛騨市古川町
飛騨古川にある通称「桜トンネル」は、「御所桜(ごしょざくら)」と呼ばれる人気の桜並木の道向かいにある並木道です。
毎年この場所に通う中で、御所桜のみを見て帰られるお客様が多いと感じたため、道の反対側にあるこちらの桜並木もご紹介させていただきます(個人の感想です)。
こちらは桜トンネルから御所桜側へ向けて撮られた写真です。和装モデルをさせていただきました。Photo @Koichi
カメラ(レンズ)の圧縮効果で桜の密度が上がると、まさに「桜のトンネル」に見えますよね!(個人の感想です)
晴れた日の夜には(御所桜のライトアップ時期と併せて)、優しい裸電球のあかりでライトアップされた桜トンネルと共に、満点の星空も楽しむことができます。
こちらはライトアップ時の御所桜です。水を張った田んぼの水面に映る「桜鏡」と呼ばれる美しい逆さの桜並木が見どころです。
ぜひ桜トンネルと一緒にお楽しみください。
■桜トンネル(御所桜付近宮川沿い)
所在地:〒509-4215 岐阜県飛騨市古川町杉崎
見頃:4月中旬〜4月下旬(ライトアップあり 18時〜21時)
駐車場:20台(JAひだ杉崎支店裏、杉崎ライスセンター横)
入場料:無料
山田川沿いの桜 飛騨市神岡町
特に夜のライトアップ時に見ていただきたい飛騨市神岡町「山田川沿いの桜」。
筆者が初めてこちらに伺ったのが夜だったせいかもしれませんが、宵闇に浮かぶ夜桜の美しさや、山田川の雰囲気に圧倒されたことを今でも覚えています(個人の感想です)。
山田川にかかる赤い橋「千歳橋」と桜とのコラボが楽しめる撮影スポットからの眺め。
こちらは下から見た桜並木と千歳橋の様子です。
満開を少し過ぎた頃に撮影したため、散った桜の花びらで足元がうっすらピンク色になっています。
日中の桜並木もとても美しいので、明るい夕方から夜にかけて散策に出かけると、どちらも楽しめて良いかもしれませんね!
※川沿いは肌寒さを感じるかもしれませんので、散策の際は羽織るものを持参すると安心です。
○神岡桜物語(桜フォトコンテスト)
飛騨神岡では、桜の開花に合わせてフォトコンテストを開催しています。
桜の花や、桜のメニューなど、神岡町内で撮影された写真をぜひご応募ください(写真は桜メニュー部門で筆者が賞をいただいた写真)。
開催期間:2024年4月1日(月)〜4月30日(火)まで
応募方法:Instagramにて #神岡桜物語2024 #飛騨神岡 #夜桜夜市 をつけて投稿
■山田川沿いの桜
所在地:〒506-1195 岐阜県飛騨市神岡町船津2028-1 付近
見頃:4月中旬〜5月上旬(ライトアップ 例年4月初旬〜5月上旬)
駐車場:飛騨市神岡振興事務所 100台
(神岡振興事務所駐車場から山田川河畔の川西ポケットパーク・神和荘周辺まで徒歩約10分)
入場料:無料
岩太郎のしだれ桜 下呂市萩原町 市指定天然記念物
下呂市萩原町四美(しみ)に樹齢約120年と言われる「岩太郎のしだれ桜」があります。岩太郎さんが植えたことからその名がついたのだそう。
斜面から道路に覆い被さるように太い枝を伸ばす逞しさと、風に美しく揺れる繊細な花房を惜しみなく見せてくれる、存在感たっぷりの一本桜です(個人の感想です)。
晴れた日は空の青色や草の緑色とのコントラストが気持ちよく、見上げると桜花が降り注いでいるかのように感じます(個人の感想です)。
離れた場所から眺めるのも素敵ですが、お立ち寄りの際は、ぜひ桜の下も通ってみてくださいね!
■岩太郎のしだれ桜
所在地:〒509-2502 岐阜県下呂市萩原町四美
見頃:4月中旬〜4月下旬(ライトアップあり 18時頃〜21時30分)
駐車場:なし
入場料:無料
苗代桜(なわしろざくら)下呂市和佐 県指定天然記念物
下呂市和佐区域の「苗代桜」は樹齢400年を超えると言われ、2本の巨木からなる県指定天然記念物となっています。
飛騨・美濃さくら33選にも選ばれており、春にはたくさんの方がこの地を訪れます。
別名「暦桜(こよみざくら)」と呼ばれ、里の人々はこの桜が咲き始める頃に「苗代(稲の苗を作るための田んぼ)」の準備を始めたと言われています。
苗代桜の手前の田んぼには開花時期になると水が張られ、ライトアップされた桜が逆さに浮かび上がる姿は幻想的で、田んぼ手前側は人気の撮影スポットとなっています。ぜひゆったりと春のひとときをお楽しみください。
※街灯が少なく足元や周囲が見えにくいため、追突や転倒、忘れ物には十分ご注意ください。
■苗代桜(なわしろざくら)
所在地:〒509-2133 岐阜県下呂市和佐
見頃:4月上旬〜4月中旬(ライトアップ2024年4月5日〜、18時30分〜21時30分)
駐車場:約230台(協力金として1台につき300円をお願いいたします)
入場料:無料
今回ご紹介した桜の所在地一覧はこちら!
こちらの地図上にある桜マークをクリック(タップ)すると、それぞれの場所に咲いている桜の位置情報や写真を見ることができます。
ぜひご活用いただき、春の飛騨地方散策をお楽しみください。どうぞ素敵な旅になりますように!