秋まで楽しめる!外から眺める長良川鵜飼の風景
- 永田 薫(MAG!C☆PRINCE)
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岐阜市といえば、毎年5月11日から10月15日まで開催される「ぎふ長良川の鵜飼」。
鵜飼観覧船に初めて乗ったのは、同じクラスの子たちと乗った小学校の夜の行事です。ただ楽しかった記憶がある鵜飼の思い出から、今や何回船に乗ったのか数えられないほどになりました。
鵜飼を見て感じるのは、同じ鵜飼は二度と無いということ。
そんなことを思う僕ですが、今回は船に乗らず、外から見た風景をお届けします。それは、岐阜の鵜飼を景色として楽しむ方法でもあります。写真を撮ったり、鵜飼にまつわるアレコレを楽しんだり、自分のペースでゆっくりと鵜飼を楽しめるスポットをお届けします。

【鵜飼観覧船乗り場】
鵜飼観覧船に乗る場合は、「鵜飼説明」が午後5時45分頃から行われるので、だいたいその時刻を目がけて向かいます。
一方で、鵜飼の準備はだいたい午後3時頃から。船頭さんの憩いの場である観覧船乗り場前に、船頭さんたちが集まってきます。
観覧船の切符を販売する人や、ボランティアで受付前に立っている人、注文されたお弁当を届けに来る仕出し屋さんなど、時間が経つにつれ賑わってきます。
僕が好きなのは、船頭さんが準備を終え、船に座っている姿。これから始まる鵜飼を今か今かと待っている姿はとってもカッコいい。思わず写真に収めたくなります。非日常の時間が流れていてとっても良いのです。
また、船に書かれた名前を見て回るのも好きです。その年の新造船の名前は、柴橋正直岐阜市長が命名します。たくさん並んだ船の1艘1艘に込められた意味があるのだな、と思いながら見ています。
なお、船に乗らなくても鵜匠さんによる「鵜飼説明」を聞くことはできます。
【鮎の塩焼きの販売】
年々進化しているぎふ長良川の鵜飼。
2022年には3隻の高級観覧船が登場し、2023年は、週末だけではありますが鵜飼観覧船事務所横で鮎の塩焼きが販売されるようになりました。
鮎おにぎりもあり、長良川を見ながら食べる鮎は格別に美味しいです。
ぜひ召し上がってみてください。
【「鵜匠の家 すぎ山」前のプロムナード】
鵜飼のクライマックスで一番の見せ場である総がらみ。
それを最も近くで見られるのが、実は旅館「鵜匠の家 すぎ山」前の長良川プロムナードなのです!
写真もとっても綺麗に撮れるスポットです。
船の上では、船頭さんたちが鵜飼について説明をしてくれますが、もちろんプロムナードには船頭さんはいません。
ただ、この辺りにいると、かなりの確率で年配の男性が現れて、見どころなどを解説してくださいます。もし会えたら、ぜひ説明を聞いてみてくださいね。
心地よい風を浴びながらゆっくり川を見て過ごす時間はとっても良いですよ。
【鵜飼開始を告げる4発の花火】
鵜飼が始まる合図は午後7時45分頃の4発の花火。この花火を撮影するにはコツがあります。
プロムナードから撮る場合は、「長良川うかいミュージアム」 と「鵜匠の家 すぎ山」の間くらいから撮るのがおすすめです。
僕は、岐阜城パノラマ夜景に行って天守閣からも撮影してみました。
花火は岐阜グランドホテル前の河川敷より上がりますので、ぜひ撮影にチャレンジしてみてください。
僕の中では「花火チャレンジ」と呼んでいて、なかなか上手に撮れないのですが、それも鵜飼の楽しみになっています。鵜飼シーズンには、花火チャレンジをしてみてください。
【長良橋から見下ろす鵜飼もおすすめ】
長良橋から見下ろす、この角度の鵜飼をご覧いただきたいです。
岐阜城を右手に、6艘の船がどんどん近づいてくる、ここでしか見ることができない鵜飼です。
船のフォーメーションが分かり、その美しさがよく分かります。
【鵜飼終了後の余韻を楽しむ】
総がらみが終わると、鵜匠さんの乗った船は炭を落としたりと後片付けに入り、観覧船は乗船場へ戻っていきます。
それぞれの船の動きを同時に見るのも面白いです。
余韻が残る中、船が少しずつ同じ方向へ戻っていく様子と、今まで賑わっていた長良川が次第に静かになっていく光景をゆっくり見ることができます。
長良川プロムナードは、船が全部元の場所へ戻るまでを見届けられて、最も長く鵜飼を見られる場所です。ぜひこの素敵な場所からぎふ長良川の鵜飼を見てみてください。
【シーズン前の準備】
もうすぐ鵜飼シーズンが始まる!という鵜飼開催期間前には、船を洗ったり、大掃除が始まります。
オフシーズンの間、お休みしてた船を丁寧に船頭さんたちが長良川の水で洗います。
僕も毎シーズン、少しですがお手伝いに行きます。
この様子は長良川プロムナードや川原から見られますので、来年、シーズンが近くなったらぜひ見に来てくださいね。