きつね火まつり〜飛騨古川が狐だらけになる1日!〜
- あすみん
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飛騨古川に古くから伝わるおとぎ話が元になっており、きつねの花嫁・花婿(結婚を予定しているカップルやご夫婦等)を中心にまちなかを練り歩く、幻想的な嫁入り行列が見どころです。
行列を見た人には、五穀豊穣や家内安全、商売繁盛などの願いが叶えられると言われています。
きつねだらけの不思議な世界に迷い込んだら、素敵な1日になりそうな予感!
だれもがきつねメイクや仮装をして参加できる魅力的なお祭りです。
ぜひ皆さんも、きつねになってお祭りを思い切り楽しんでみて!
きつね火ゆらり宵闇の中を進む「きつねの嫁入り」行列
「狐の嫁入りでござ〜い!!」
きつね火まつりが最高に盛り上がりを見せるのは夕刻。太鼓や鈴などの鳴り物と共に飛騨古川の街中を厳かに練り歩く「嫁入り行列」は、まつり広場へ入り、婚礼の儀へと移ります。
嫁入り行列の中心には人力車ならぬ狐力車に乗った夫婦きつねが、そして松明を掲げたきつねたちが行列の脇を固め、幻想的な光景が広がります。
きつねの花嫁花婿役は毎年全国から募集!
毎年9月第4土曜日に開催される「きつね火まつり」は、地元商工会青年部が町おこしの一環として平成2年に始めたイベントで、飛騨古川に昔から伝わるおとぎ話「きつねの嫁入り物語」を現代風にアレンジしたものです。
まだまだ歴史の浅いイベントではありますが、口コミやSNSなどで評判が広がり、その人気は年々上昇中!!
現在は、御蔵稲荷神社の例祭と合わせたお祭りとして催行され、毎年県内外からたくさんの見物客が訪れています。
主役となる「きつねの花嫁花婿」役は毎年全国から募集し、応募いただいた中から選ばれます。
飛騨古川への旅行と合わせてイベントに参加し、他には無い素敵な思い出作りをしてみてはいかがでしょうか?
詳しくは飛騨市観光協会サイトや飛騨市公式観光サイトをご参照ください。
過去のきつね火まつり花嫁花婿募集要項はこちら。
「きつね火まつり」当日のスケジュール
当日の主な流れ(花嫁花婿の動向)としては以下の通りです。
※以下は2023年9月23日(土・祝)のおおよそのスケジュールです。
12:00 ステージイベント開始(地元バンドの演奏) 場所:まつり広場
13:00 御蔵稲荷神社例祭 場所:御蔵稲荷神社
14:00 お披露目人力車出発
14:30 花嫁花婿 写真撮影 場所:瀬戸川
15:00 お披露目人力車まつり広場到着
18:30 嫁入り行列まつり広場より出発(古川町内へ)
19:50 嫁入り行列まつり広場に到着
20:00-21:00 結びの儀 場所:まつり広場
※変更の可能性もありますのでご了承ください。
花嫁花婿のお披露目やステージイベントと並行して、まつり広場付近では「あきんど村(バザー)」やきつねメイクの施しも行なっています。
12:00-21:00 あきんど村(バザー) 場所:まつり広場
12:00- まちなかきつねメイク 場所:まつり広場周辺
まつり広場できつねに変身!
メイン会場である「まつり広場」に到着したら、まずは無料のきつねメイクをしてもらいましょう!(もちろん強制ではありません!)
「飛騨の匠文化館」付近にイベント本部のテントがあり、メイク用の筆を持った係員がたくさんいるので声をかけてみてください。
「まちなかメイク」は12:00〜、まつり広場周辺で行っています。
メイクをしてもらうだけでも十分立派なきつねになれますが、「狐組」さんが出店しているテントでは、狐の「耳・尻尾・お面」も売っていますので、この機会にぜひ挑戦してみてはいかがでしょう?
きつねまみれの街中で、フル装備の上級者さんもちらほらお見受けし、素敵でしたよ〜!!
町に漂う甘い香り…「kanokoya(カノコヤ)」の期間限定ワッフル!!
ちょうど「きつね火まつり」当日から売り出すワッフルがあると聞き、まちなか散策の途中、きつね姿でお店へ!
ワッフルの名は…
・もちもちあんワッフル(自家製のあんこ×自家製求肥)
・あんクリチ(自家製あんこ×クリームチーズ)です!!
年中店頭にあるワッフルたちももちろん美味しいのですが、期間限定と聞くと食べたくなりますよね…!!
個人的には、もちもちあんワッフルの食感の虜になりました…また来年も食べたいです!!(2023年は10月7日まで提供)
10月中旬からはブラックパンプキン、アップルシナモン等々、秋を感じられるメニューも続々登場予定!
冬季にはチョコがけのメニューも提供されるとのことです!
「kanokoya」さんから目が離せません!!
きつね火まつり限定メニュー2種!「蕪水亭OHAKO」
事前の調査で、きつね火まつり限定メニューを出しているお店の情報をGet!!
ここ「蕪水亭OHAKO」さんでは数量限定で、「朴葉味噌むすび」と「薬草ロールキャベツ」を販売していました!
薬草を使ったメニューが有名なOHAKOさんならではのメニューで、どちらも絶品でした!!
(左上ビールは同行した夫の喉を潤し、ロールキャベツと共にお腹へ。)
私は可愛いきつねさんと一緒に「季節の役草juice」をいただきました!
さっぱりして飲みやすい上、体がぽかぽかしてくるような感覚もありました!(最初に薬草茶を出していただけるので、その影響もあるかも?!)
そして、ずっと気になっていたメナモミのソースをかけて頂く「メナモミ生クリームソフト」も注文しました!
こちらは、店の表側に外売販売専用の注文口もあり、気楽に食べ歩きを楽しむことができますよ。
あきんど村に潜入!美味しいものがいっぱい!
まつり広場では、たくさんのお店が集まり「あきんど村」と呼ばれるバザーが開催されています。
人(きつね)でごった返した「あきんど村」を見るのは4年ぶりのこと。
活気あふれる会場と、皆さんの嬉しそうな顔…とても感慨深かったです。
今回のイベントにはなんと20店舗以上の出店者が軒を連ねたようですが、あまりの混み具合に、途中で完売してしまった、という嬉しい悲鳴も聞こえてきました!
たくさんの店舗の中から今回私が購入したのは、
・「shinanoya(シナノヤ)」…じっくり煮込んだカレー、ホットドック
・「飛騨かわいやまさち工房」…えごまの五平餅、です!
shinanoya(シナノヤ)さんは、飛騨古川駅前に店舗を構えているそうで、定評のあるカレーを食べることができて嬉しかったです!
やまさち工房さんのえごま五平餅は、各所でイベントがあるたびに購入していて、私の推し店です。
見つけたらぜひ食べてみてくださいね!
メインイベント「きつねの嫁入り」行列
辺りが暗くなり、瀬戸川沿いに火が灯る頃、いよいよメインイベント「狐の嫁入り行列」が始まります!
行列の先頭を歩くのは、松明を掲げ、きつねメイクをした都竹飛騨市長さん(右)、飛騨市観光大使のMAGIC☆PRINCE永田薫さん(中央)、布俣県議さん(左)。
その後ろに、黒留袖の狐姿の女性や巫女狐さんなどがずらりと続きます(2023年は総勢60名ほどの行列だったそうです)。
そして主役の夫婦きつねさんたちが登場!見ているこちらも物語の一部になったような、不思議な高揚感に包まれます…(個人の感想です)。
さあ、嫁入り行列は道中を終えるとまつり広場へ!
いよいよ、結びの儀へと移ります。
いよいよフィナーレ!「結びの儀」
ステージ上では太鼓や巫女の舞が披露され、まつり広場はどんどん熱気に包まれていきます!
結びの儀を見ようとひしめき合う群衆も皆、きつね、きつね、きつね…!写真にはぼかしを入れていますが、きつねメイクやきつねのお面で仮装しています。
国籍や老若男女関係なく、この日はみんなが「きつね」です。
程なくステージ上へ上がった夫婦きつねは、飛騨の酒で盃を交わすなど、結婚披露宴さながら、大勢に見守られる中、無事「結びの儀」を終えたのでした。
ご夫婦はイベント終了後も周りからの記念撮影に応じており、私も撮らせていただきました!
この素敵な瞬間に立ち会えたこと、本当に嬉しかったです。
町中一体となってハレの日を祝う、心温まる魅力的なイベントはきっとここでしか味わえません!
来年はぜひあなたも、きつねになって一緒に盛り上がりましょう!!
「きつね火まつり」会場へのアクセスについて
ここでは、きつね火まつりのメイン会場である「まつり広場」の場所や最寄りの無料駐車場についてご紹介します。
○アクセス
車の場合:東海北陸自動車道「飛騨清見IC」下車、卯の花街道経由 約25分
列車の場合:JR高山線「特急ひだ」飛騨古川駅 下車、名古屋より2時間30分 富山より1時間20分
○メイン会場
「まつり広場」所在地:岐阜県飛騨市古川町壱之町15-15
※イベント当日はバザーなどが開催されるため、「まつり広場」への車の乗り入れはできませんのでご注意ください。
○無料駐車場
「飛騨市役所前駐車場」所在地:岐阜県飛騨市古川町本町2-22
「若宮駐車場」所在地:岐阜県飛騨市古川町若宮1
「きつね火まつり」当日は非常に混み合うことが予想されます。
皆様どうぞお気をつけてお越しください。お待ちしております!!
最後に
今回一緒に旅をしてくれたカメラマンの皆様、モデルさん、ご協力いただいた飛騨市の皆様、ありがとうございました!
東京都在住 甲斐 貴大さん・芽生さん