秘湯&グルメでパワーチャージ!おすすめのお湯5選。日帰りから宿泊まで
- 土庄雄平
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そんな温泉県の岐阜県ですが、意外に面白い観点が「秘湯+グルメ」の組み合わせ。日帰りでも宿泊でも、野趣ある温泉と、岐阜ならではの山川の幸を味わえます!今回は、秘湯 & グルメ巡りができるスポットを5つご紹介したいと思います。
【日帰り】巌立峡 ひめしゃがの湯
御嶽山の北西山麓に育まれる「飛騨小坂(ひだおさか)温泉郷」。山の中腹にある濁河(にごりご)温泉と、麓にある湯屋温泉、下島温泉の3つの温泉から構成されています。
「厳立峡 ひめしゃがの湯」は、下島温泉の日帰り温泉施設。全国でも0.5%程しかないと言われる貴重な炭酸泉が供給されています。鉄分が大量に含まれる元湯は湧き出た時は無色透明で、時間とともに茶褐色に変化する神秘の温泉です。
源泉である冷泉は、さながら全身ミントに浸かっているような爽快感ながら、浴槽から出るとぽかぽか。不思議な効能を実感できます。
レストラン姫亭・ひめしゃがまるごと鉱泉定食
「厳立峡 ひめしゃがの湯」では、日帰り入浴と食事のセット券を販売しています。併設しているレストラン姫亭で、飛騨なっとく豚の鉱泉しゃぶしゃぶを味わえますよ。
また、しゃぶしゃぶと一緒に鉱泉でいただく湯豆腐は、豆腐が溶け出し、とろ〜り食感の絶品。最後は食材の旨味がしみた鉱泉に、ご飯を投入して〆の雑炊をいただきましょう。
- 炭酸泉ならではのしゅわしゅわは、一度味わったら病みつきに。飲んで・食べて・入れる温泉です!
【日帰り】平湯民俗館・平湯の湯
北アルプス・乗鞍岳の山麓に佇む平湯温泉。日帰り利用もできるたくさんの温泉旅館が軒を連ねていますが、その中で穴場と言えるのが「平湯民俗館・平湯の湯」です。
40年以上前に富山県利賀村から移築した合掌造「旧高桑家」がトレードマーク。その一角に男女別の露天風呂が設けられています。
泉質は炭酸水素塩泉(ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉)。かすかに濁り湯を呈しており、鉄分の香りを感じます。とろとろとした気持ちの良い肌触りです。夏は森林浴、冬は雪見露天が楽しめるのも魅力の一つ。
禄次 ROKUJI・ひらゆマトン定食
平湯民俗館の奥には、お食事処「禄次ROKUJI」が位置しています。以前は、合掌造りの「旧高桑家」で営業していましたが、2019年に敷地奥の古民家をリノベーションして新しくオープンしました。
中でも一番のオススメは「ひらゆマトン定食」。平湯スキー場で放牧された羊はお肉が柔らかく、さっぱりとした美味しさ!シンプルな味付けでご飯がとても進みます。
- 温泉は、ほんのり甘い味のするお湯。緑褐色や赤褐色など、訪れるたびに色も少し変わります。
【宿泊】深山荘(新穂高温泉)
全国屈指の秘湯が集まっている「奥飛騨温泉郷」。先ほどご紹介した平湯温泉に加え、福地温泉、新平湯温泉、栃尾温泉、新穂高温泉など、北アルプスの山麓に湧く5つの温泉から構成されています。
深山荘は、新穂高温泉から少し離れて佇む一軒宿。奥飛騨温泉郷でも有数の大露天風呂からは、蒲田川の渓流に耳を傾け、北アルプス・焼岳(やけだけ、標高2455m)の山容を眺める、360度大自然の入浴を楽しめます。
北アルプスの登山基地としても人気の高いお宿。四季を問わず訪れる登山者の一日の疲れを癒しています。
山川の幸が詰まった郷土料理
温泉に注目がいきがちですが、お食事の内容もとても豪華な「深山荘」。飛騨の食材を中心として、真心のこもった郷土料理が並びます。食べきれないほどのボリュームで、品数は10品以上。
中でも目玉といえるのが「飛騨牛」です。口に入れると肉汁が溢れ出すお肉と、香り豊かな朴葉味噌が抜群に合う一品です。また朴葉味噌が朝食に付いてくるのも嬉しいポイント。
- 日帰りのお客さんがいない早朝がオススメ!北アルプスに抱かれる大露天風呂を独り占めできます。
【宿泊】いで湯山水(平瀬温泉)
世界遺産・合掌造り 白川郷の南に位置する「平瀬温泉」。霊峰・白山(標高2702m)の登山口の一つ、平瀬道に湧いている大白川露天風呂の源泉を引いており、麓の町で温泉を楽しめます。
「いで湯山水」は、長きにわたり愛される老舗の温泉民宿。野趣ある岩露天風呂を有しており、ひなびた秘湯ならではの風情が感じられます。少し熱めの内湯は、数分浸かっているだけで、身体の芯からポカポカに。
泉質は硫黄泉。肌がつるつるすべすべになる効能を持った美人の湯です。
自家製の栃餅も。地元食材の郷土料理
とてもリーズナブルながら、飛騨牛をはじめとして85%以上が地元産の食材を使用しており、ボリューム満点の郷土料理が楽しめるのも魅力です。地元の美味しいものをお腹いっぱい食べてもらいたいという、おもてなしが伝わってきます。
中でも自家製の栃餅は、香ばしくもちもちとしたお餅に、自家製味噌の相性が抜群!病みつきになる弾力があり、1個が大きくて食べ応えがありました。
- 内湯に描かれている乗鞍岳・善五郎の滝のタイル絵が個人的にお気に入りです!
【宿泊】ランプの宿 渡合温泉旅館
岐阜県が誇る、秘境の秘湯「ランプの宿 渡合(どあい)温泉旅館」。景勝地・付知峡からさらに山奥へ進んだ場所に佇む、ポツンと一軒宿です。かつて山の作業者に親しまれた名湯は、多くの温泉ファンが足を運ぶ聖地になっています。
温泉と山の湧き水を入れた二つの浴槽があり、香りの良い高野槙(こうやまき)で造られています。泉質はナトリウム – 塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉。肌に染み渡っていくような繊細な肌触りが特徴です。
電気が通っていない、いわゆる”ランプの宿”で過ごす秘境の夜も格別ですよ。
わらじ五平餅も。天然食材のおもてなし
渡合温泉らしい温かなおもてなしは、提供していただける豪華なお料理にもよく表れています。天然食材盛りだくさんの前菜の後には、川魚の塩焼き、顔の大きさぐらいあるわらじ五平餅や、山菜の天ぷらまで食べきれないボリュームです。
夕食後のランプ講習やゲームの時間も、渡合温泉をリピートしたくなる理由の一つ。お腹いっぱい食べて、童心に帰って遊びましょう!
- 「川魚を何匹使用しているのか?」と思うほど、惜しみないおもてなしの詰まった豪華なお料理です!