1300年以上の歴史と伝統!世界に誇る「ぎふ長良川の鵜飼」
- showka♡
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鵜飼とは、海鵜(ウミウ)を操って鮎を獲る古典漁法です。毎年5月11日~10月15日までの期間中、鵜飼休み(中秋の名月の日)と増水時を除いて毎夜行われます。シーズン中は、毎夜19:45頃に鵜飼の始まりを告げる花火が上がり、幽玄の世界へいざないます。
幽玄な世界!篝火が川面を照らす鵜飼
「ぎふ長良川の鵜飼」は、金華山や山頂の岐阜城を背景に清流長良川で行われている伝統行事で、1300年以上の歴史があります。
鵜飼は権力者の贅沢のひとつだったため、織田信長や徳川家康など時の権力者たちに保護されながら現在まで受け継がれてきました。また、文化人の松尾芭蕉や、名優チャールズ・チャップリンも鵜飼を楽しんだと言われています。
ぎふ長良川の鵜飼では、6名の鵜匠が活躍しています。この6名の正式な職名は「宮内庁式部職鵜匠」といい、国の重要無形民俗文化財となった漁法を世襲で受け継いでいます。
1300年以上の時の流れを超えて、幽玄の世界へいざなう鵜飼をぜひ見に来てください。シーズン中は、岸からも鵜飼を楽しめます。
鵜飼の始まりを告げる花火
シーズン中は、毎夜鵜飼の始まりを告げる4発の花火が打ち上げられます。鵜飼開始時刻の19時45分前に上がりますが、日によって前後する場合があります。
風光明媚な長良川河畔に打ち上げられるため、情緒たっぷり。この花火を楽しみにしている方がいるほど風流な花火です。
上記の写真は、私のオススメ観覧ポイントから撮影した花火です。
感動体験!鵜飼観覧船に乗ってきました
鵜飼観覧船に乗ると、鵜飼を間近で楽しめます。
また、鵜飼が始まるまでの間は、川岸に停泊した観覧船から金華山や岐阜城などの景色を眺められます。
通常は観覧船が鵜舟1隻と並走して川を下る「狩り下り」ですが、天候や水量によっては、停泊したままの観覧船から順次下ってくる鵜舟を見る「付け見せ」になります。その後、6隻の鵜舟が一斉に並んで浅瀬に鮎を追い込む「総がらみ」を見ることができます。
私が乗船した日は、雨が降り水かさが増していたため「付け見せ」鵜飼になりました。岸から見る鵜飼とは異なり、迫力ある光景を間近で見る貴重な体験ができました。
鵜飼のクライマックス!!「総がらみ」
「総がらみ」では、6隻の鵜舟が川幅いっぱいに横一列に並び、一斉に鮎を浅瀬に追い込みます。とても迫力がある鵜飼のクライマックスです。
鵜匠の「ホウホウ」と鵜を励ます掛け声、舟の舵を取る「とも乗り」が舟べりを「ドンドン」とたたく音。暗闇に浮かぶ篝火(かがりび)が、水面を鮮やかに照らしながら一斉に浅瀬に向かう様子を眺めていると、まるでタイムスリップしたかのように幽玄の世界へ引き込まれます。
風光明媚な長良川河畔
長良川中流域の金華山麓には、国の重要文化的景観に指定された美しい風景があります。長良川と金華山、町と人が一体となり造られてきた「岐阜市の原風景」を見ることができます。
また、鵜飼観覧船乗り場からすぐ西のエリア「川原町」もオススメです。昔ながらの日本家屋が続く通りには飲食店や雑貨屋さんなどがあり、雰囲気ある町並み散策が楽しめます。早めの時間から散策すると色々な発見ができますよ!