人気映画に漫画も! ロケ地が点在する岐阜・大垣市周辺エリア
- 各務ゆか
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【映画・聲の形】水門川が流れる「美登鯉橋」「四季の広場」
岐阜県大垣市出身の漫画家大今良時先生の漫画を原作として制作された映画『聲の形』。作中には大垣市内のスポットがモデルとなって現れます。風景がとても忠実に描かれているため、その場所を知っている人が作品を見たら「あ!あそこだ!」と思わず叫んでしまいたくなります。
特に人気なのが、水門川にかかる「美登鯉橋(みどりばし)」。作中でも将也や硝子、そして友達たちが集まる大切な場所として描かれており、映画のキービジュアルにも桜のシーズンの「美登鯉橋」が採用されています。
「美登鯉橋」のほど近くにある「四季の広場」にもモデル地となっているスポットが多々。「滝のトンネル」 や、広場内にかかる音の出る鍵盤がある「虹の橋(ハーピアン)」という橋も何度か登場する場所なので見学してみてください!
隣に建つ「大垣市総合福祉会館」 は、硝子が通う手話教室がある場所として描かれています。 実際建物の中に入ると室内も本当にそっくりそのままで感動しますよ!
【映画・聲の形】大垣駅前のモデルスポット
大垣駅前エリアにも映画『聲の形』のモデル地が点在しています。JR大垣駅もその一つ。将也らが佐原を探しに行くために電車に乗ろうとするシーンで、JR大垣駅の改札が出てきます。同コンコース内にある「ドトールコーヒーアスティ大垣店」もそっくりに描かれているので一緒にチェックしてみてください。
大垣駅南口から南へ伸びる駅前商店街にもモデル地がたくさんあります。駅から徒歩5分ほどの場所にある「新大橋」は、硝子が将也に告白した場所です。映画では夕暮れ時に訪れています。
大垣駅前の商店街は別名「OKBストリート」と言いますが、映画内では「SKBストリート」として登場します。将也と植野が自転車を二人乗りしていた場所と、硝子の補聴器が植野に取られたシーンなどで出てくるのですが、特に「郭町横断歩道」の周辺の景色が描かれているので見てみてください。
郭町商店街の西側にある「大垣公園」も映画『聲の形』の有名なモデル地です。大垣城もある公園ですが、広場にある遊具は、家出した結絃が寝ていた場所です。この遊具もそっくりそのまま描かれているので、ぜひ作品と見比べてみてください。
<映画『聲の形』のモデル地>
・美登鯉橋
・四季の広場(滝のトンネル 、ハーピアン)
・大垣市総合福祉会館(大垣市馬場町)
・JR大垣駅改札口(大垣市高屋町)
・新大橋
・OKBストリート(大垣市郭町)
・郭町横断歩道 (大垣市郭町)
・大垣公園(大垣市郭町)
【マンガ・自転車屋さんの高橋くん】大垣市役所周辺エリア
次に紹介するのは、マンガ大賞2022にもノミネートされた漫画『自転車屋さんの高橋くん』です。岐阜弁のちょい悪ヤンキーと、おとなしめなアラサー女子のラブストーリーです。作者の松虫あられ先生が大垣女子短期大学出身の方だそうで、舞台となっているのも大垣市なのです!市内にはモデル地となっている場所がたくさんあるので、漫画片手に回ってみると面白いですよ!
まず紹介したいのは、高橋くんと朋子が一緒にご飯を食べるお店を探すシーンの背景で出てくるお蕎麦屋さんです。これは大垣市役所のほど近くにある「そば処 酒井亭」というお店がモデルになっています。作中では店で食事はしていないのですが、こちらのお蕎麦はとってもおいしく、大垣を代表する名店の一つなので、ぜひ訪れてみてください。
もう一つは、「そば処 酒井亭」のすぐ近くにある以前はレストランだったピンクの外観が印象的なレトロなビルです。残念ながらお店は閉店してしまっているのですが、とてもかわいらしい場所なのですぐに見つけることができると思います!
『自転車屋さんの高橋くん』の漫画単行本2巻の表紙になっているのは、「大垣市奥の細道むすびの地記念館」に隣接している大垣船町川湊です。大垣観光で有名なたらい舟川下りの終着点になっている場所で、二人は歩道と川の間にかかる欄干に腰かけて話をしています。
【マンガ・自転車屋さんの高橋くん】大垣駅エリア
大垣駅や駅前にも『自転車屋さんの高橋くん』のモデル地は点在しています。大垣駅も、朋子が実家で飼っている犬のたもつの危篤を聞いて駆けつけようとするシーンで出てきます。雪の日で電車が立ち往生し、朋子が高橋くんに東京まで車で送ってほしいと電話をかけて頼むシーンで、JR大垣駅改札に続く階段に座って話をしています。
大垣駅前から南へ歩いて10分ほど。大垣市高屋町にある「炭火割烹 ひょうたんや」も、2巻で朋子の会社の同僚キミちゃんとその彼氏のケンイチさんと飲むシーンで使われています。
大垣市宮町にある「やきとり大吉 室町店」も1巻で、高橋くんと朋子が距離を急接近させるシーンで出てきます。どちらの店舗も大垣駅から歩いて向かえる範囲内なので、『自転車屋さんの高橋くん』ファンの方は飲みに行くお店の一つとして検討してみてもいいかもしれませんね!
<マンガ『自転車屋さんの高橋くん』 のモデル地>
・そば処 酒井亭(大垣市御殿町)
・ピンクの外観のレトロなビル(大垣市御殿町)
・奥の細道むすびの地記念館 (大垣市船町)
・炭火割烹 ひょうたんや(大垣市高屋町)
・やきとり大吉 室町店(大垣市室町)
【映画・黄色い涙】レトロな風合いの養老鉄道「西大垣駅」
平成19年(2007)に公開された嵐のメンバー全員が登場する映画『黄色い涙』のロケ地も大垣市内にあります。『黄色い涙』は、犬童一心監督が、故・永島慎二の伝説的青春コミックを映画化した作品で、地方から上京した漫画家の青年達の話となっています。
登場するのは養老鉄道「西大垣駅」。作中では「阿佐ヶ谷駅」として描かれており、看板の部分が「阿佐ヶ谷駅」に付け替えられて登場しています。映画は1960年代、高度経済成長期の東京が舞台となっているのですが、レトロな駅舎がその世界観にぴったりです。駅の開業は大正2年(1913)で、駅舎が建てられた時期は不明ですが、木造建築で、改札も全て木の素材になっているので、風情たっぷり。いまだに有人改札で運営されているのも面白いポイントです。
<映画『黄色い涙』ロケ地>
・養老鉄道 西大垣駅(大垣市木戸町)
【映画・ブルーヘブンを君に】実在するバラ育種家がモデルになった地方創生ムービー
2021年6月に公開された映画『ブルーヘブンを君に』。岐阜県の西濃地域を舞台に、不可能と言われていた青いバラの栽培を実現させた実在する女性をモデルに描かれた映画となっています。映画を通して地域を盛り上げようとする「地方創生ムービー」として取り組まれた作品であったため、映画には西濃地域を代表とする揖斐川や大野町で実際に作られた青いバラ(ブルーヘブン)、池田町のパラグライダーなどが登場します。
【映画・ブルーヘブンを君に】池田山と池田の茶畑
映画『ブルーヘブンを君に』のクライマックスなどで使われているのが、池田山にある「パラ・ハンググライダー発進基地(池田の森公園) 」です。中部地方を代表するスカイスポーツの聖地として知られる場所で、名古屋方面までばっちり見渡せる眺望も最高の場所です。県内でも有数の夜景スポットとして有名。映画『ブルーヘブンを君に』の撮影で由紀さおりさんも見られた景色です。山頂まで車で20分ほどかかりますが、ぜひ映画の世界を実感しに登ってみてください!
池田山の麓にある「池田山SDパラ講習所」も作中でパラグライダーの試作をした場所として使われていました。池田山の麓付近からも天気と風向きの良い日には、色とりどりのグライダーが空中散歩をしている様子が見られます。
池田山の麓には茶畑も広がっています。こちらも映画の中で登場しており、冬子の孫の蒼太がベスパというバイクで二人乗りをして茶畑を走り抜けています。
映画『ブルーヘブンを君に』は、西濃地方のみで撮影されているので、その他にもロケスポットがたくさんあります。ぜひ映画を見てからロケ地を巡ってみてください。
<映画『ブルーヘブンを君に』ロケ地>
・河本バラ園(揖斐郡大野町大野)
・パラ・ハンググライダー発進基地(池田の森公園)
・池田山SDパラ講習所 (揖斐郡池田町小寺)
・池田山麓茶畑(揖斐郡池田町小寺)
【映画・銀魂】「大垣八幡神社」横の川
人気漫画が実写化された、映画『銀魂』の撮影も一部大垣市で行われました。小栗旬さんが主人公の銀さんを演じた作品で、「大垣八幡神社」が使われていました。神社東横の石畳の水路が使われているみたいです。
主演の小栗旬さんが撮影に来ているということで、当時は地元でも話題に。ぜひ作品でどのようにシーンが流れるか確認してみてください!
まとめ
大垣エリアにある映画や漫画のロケ地を一挙にご紹介してみましたがいかがでしたでしょうか。作品の中で観た景色を見つけるととても嬉しい気持ちになります。登場人物と同じようなポーズで写真を撮ってみても盛り上がりますし、同じ景色でも作品を通して見るとまた違った趣がみえてきます。ぜひ作品をご覧になってからロケ地を巡礼してみてください!