岐阜県美濃市「うだつの上がる町並み」を散策
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また、重要文化財に指定された住宅や美濃和紙あかりアート館など見応えのあるスポットがあり、通りにはカフェやお土産屋さん、雑貨店など様々なお店が建ち並んでいます。
キレイな町並みなので観光がしやすく、とても楽しく散策ができますよ。
◆メイン写真撮影、撮影協力
小澤達矢さん(@tatsu_x9_5d4)
「うだつの上がる町並み」の「うだつ」って何?
「卯建(うだつ)」とは、隣り合い連続して建てられている町屋に、隣家からの火事が燃え移るのを防ぐために作られた防火壁のことです。
うだつは次第に装飾的な意味を持つようになり、自己の財力を示すために商家の屋根の上には競って立派なうだつが上げられ富の象徴とされました。
「うだつの上がる町並み」では、様々なうだつを見ることができるので散策しながら屋根を見上げてみてくださいね!
◆うだつの上がる町並み
住所:〒501-3726 岐阜県美濃市加治屋町1959-1
電話番号:0575-35-3660
駐車場:有り
問い合わせ先:美濃市観光協会
アクセス:長良川鉄道「美濃市駅」から徒歩約10分
東海北陸自動車道「美濃IC」から、国道156号経由で約5分
岐阜バス岐阜美濃線「うだつの町並み通り」下車、徒歩1分
美濃市内最大級の町屋建築「旧今井家住宅」
美濃市指定有形文化財(建造物)に指定されている「旧今井家住宅」は、江戸時代中期に建てられた商家(和紙問屋)で、間取りは美濃市内最大規模の町屋建築です。
中庭にある「水琴窟(すいきんくつ) 」は旧今井家自慢の一つで、環境庁(現・環境省) が選んだ「日本の音風景100選」に認定されています。
1990年に美濃市の史料を展示する「旧今井家住宅・美濃史料館」として開館しました。
◆旧今井家住宅・美濃史料館
住所:〒501-3729 岐阜県美濃市泉町1883
電話番号:0575-33-0021
開館時間:4月~9月 9:00~16:30(最終入館16:15)
10月~3月 9:00~16:00(最終入館15:45)
休館日:12月~2月の火曜日(火曜日が祝日の場合は翌日)、祝日の翌日、年末年始
入館料:大人(高校生以上)300円、団体(20名以上)250円
2館共通券 400円(旧今井家住宅、美濃和紙あかりアート館)
3館共通券 800円(旧今井家住宅、美濃和紙あかりアート館、美濃和紙の里会館)
【帳場】
玄関に入ると和紙問屋の商いに使われていた帳場があります。往時の雰囲気がそのままで、まるで時代劇のセットのようでした。
【明かり取り】
天井から空に向けて切り取られた約3メートルある明かり取り。明かり取りから差し込む優しい自然光が印象的でした。
【中の間~中庭】
中の間、奥の間、奥座敷の向こうに中庭が見えます。とても美しい眺めでした。
【中庭】
奥座敷から出て中庭を散策することができます。パワースポットと言われている、ハートの形に似た「猪の目」をぜひ見つけてみてください!猪目とは日本古来の縁起の良い文様。猪の目をモチーフとし火除けなどの意味があり、城の門扉や神社仏閣などに多く見られます。
旧今井家住宅と美濃史料館には全部で33個あるそうです。
【水琴窟】
「日本の音風景100選」に認定された水琴窟。
底に小さな穴を空けた瓶が逆さにして埋められています。少しずつ水をかけると穴から落ちた水が瓶の中で反響して琴の音色のような清らかな音が聴けます。
「美濃史料館」で歴史・文化に触れる
【美濃史料館】
蔵を改装して造られた「美濃史料館」には美濃市の歴史、文化、建造物に関する史料が展示されています。
【うだつ蔵】
うだつについて学べる「うだつ蔵」には、うだつが上がる町並みの成り立ちや背景など、様々なうだつが紹介されています。
【にわか蔵】
「にわか蔵」では、国の無形民俗文化財に認定されている郷土芸能「美濃流し仁輪加(にわか)」について紹介されています(仁輪加は江戸時代後期に始まった庶民芸能)。
和紙のやさしい光に包まれた「美濃和紙あかりアート館」
「美濃和紙あかりアート館」は美濃和紙とあかりをテーマにしている美術館です。昭和16年に美濃町産業会館として建築された建物は、国の登録有形文化財に指定されています。
館内には毎年秋に開催されている「美濃和紙あかりアート展」の入賞作品が展示されています。1300年の歴史と伝統を持つ美濃和紙とあかりのコラボレーションが美しく、和紙を通したやわらかい光に包まれた癒しの空間です。
作品に触れることはできませんが、館内は自由に撮影できます!どの作品も細やかで丁寧に製作された力作ばかりなので、やさしい光に和みながらゆっくり見学してくださいね。
◆美濃和紙あかりアート館
住所:〒501-3728 岐阜県美濃市本住町1901-3
電話番号:0575-33-3772
営業時間:4月~9月 9:00~16:30(最終入館16:15)
10月~3月 9:00~16:00(最終入館15:45)
休館日:火曜日(火曜日が祝日の場合は翌日)、祝日の翌日、年末年始
入館料:大人(高校生以上)200円、団体(20名以上)150円
2館共通券 400円(美濃和紙あかりアート館、旧今井家住宅)
3館共通券 800円(美濃和紙あかりアート館、旧今井家住宅、美濃和紙の里会館)
【美濃和紙あかりアート展を再現】
2階では毎年秋に開催される「美濃和紙あかりアート展」が再現されていました。うだつの上がる町並みを照らすあかりが幻想的で、次回は実際にイベントを見に行きたいです。
【展示作品】
「美濃和紙あかりアート展」受賞作品の一部です。どの作品も見応えがあり、繊細さや美しさに感動します。
【階段】
レトロな雰囲気が素敵な階段。こちらには過去に展示された作品の写真が飾られています。
【1階】
1階は美濃和紙のあかりアート製品の販売を行うショップと無料休憩所になっています。
古川紙工(株)直営店、和紙の店「紙遊」さん
「和紙と営む丁寧な毎日」をコンセプトに、美濃和紙や和紙雑貨を取り揃えたセレクトショップ「紙遊(しゆう)」さん。築70年の紙倉庫をそのまま利用した店内には、ここでしか買えないオリジナル商品をはじめ手漉き美濃和紙など様々な商品が販売されています。
◆古川紙工(株)直営店 和紙の店 紙遊
住所:〒501-3722 岐阜県美濃市常盤町2296
電話番号:0575-31-2023
営業時間:10:00~17:00
定休日:火曜日、水曜日(祝日は営業)
【店内の様子】
◆写真提供 「古川紙工(株)
大きな梁(はり)や土壁などがそのままになっていて、どこか懐かしく情緒溢れる店内です。
【紙遊さんオリジナル商品】
季節をモチーフにしたものから岐阜県や美濃市、うだつの上がる町並みをモチーフにした商品まで種類豊富な「そえぶみ箋(せん)」。
そえぶみ箋は、良質な美濃和紙を使った手のひらサイズのミニレターです。たくさんの種類の中からお気に入りを選ぶのも楽しいですよ!
普段使いはもちろん、旅の思い出やお土産にもぴったりです。
【人気のおみやげ】
人気のお土産「そえぶみ箋美濃観光シリーズ」は、そえぶみ箋15周年にちなんで発売されました。美濃の街をテーマにした季節感あふれる特別なそえぶみ箋です(全12柄)。
【購入したお土産】
可愛くて魅力的な商品ばかりでとても迷いましたが、今回はレターセットと2種類のそえぶみ箋を購入しました。そえぶみ箋は、お土産やお礼をする際に一言添えて使いたいと思います。
「紙遊」さんでは、毎月ワークショップが開催されたり、店内の「喫茶 紙遊」では、コーヒーやクリームソーダ、無添加アイスモナカなどが販売されています。
詳しくは、お店の公式サイトをご確認ください。
オーガニックのお茶や美濃焼の器を扱う、お茶のカフェ「HAPPA STAND MINO」さん
2017年8月にオープンした「HAPPA STAND(はっぱすたんど)」さん。
築150年以上の古民家の梁(はり)などをそのまま残しながらリノベーションした店舗で、白い大きな暖簾が目印です。
店内ではオーガニック茶葉を使用した「抹茶らて」や「焙じ茶らて」、秋冬限定の「とうふちょこれーと」や夏限定の「とうふあいすくりーむ」など、こだわりの商品をオリジナルの美濃焼の器で楽しめます。
店内でゆっくりお茶を飲んだり、テイクアウトしてうだつの上がる町並みを散策しながらいただくのもおすすめです。
◆HAPPA STAND
住所:〒501-3722 岐阜県美濃市常盤町2300番地
電話番号:0575-46-8859
営業時間:8:00~17:00
定休日:水曜日、木曜日
【店内の様子】
伝統を残しつつ粋な雰囲気の店内。
天井から吊るされた提灯が一際目を引きます。農薬を使用しないオーガニックの日本茶や、型からデザインをしたオリジナルの美濃焼の器が販売されています。
【抹茶らてととうふちょこれーと】
濃厚な味わいの「抹茶らて」と「とうふちょこれーと」のセット。
「とうふちょこれーと」は、オーガニックのお茶と豆乳を使い、不要な添加物を使わずシンプルな材料だけで素材の味をいかして作られています。焙じ茶と抹茶それぞれに「淡」と「深」の2種類があり、程よい甘さのホワイトチョコレートベースで、お茶の風味がしっかり感じられてとっても美味しかったです。
【焙じ茶らてと上生菓子】
「焙じ茶らて」と「上生菓子(岐阜県大垣市の老舗和菓子店 金蝶園総本家さんの『紫式部』)」のセット。こくがあり風味豊かな「焙じ茶らて」となめらかで上品な甘さの上生菓子が良く合いとても美味しかったです。
町並み散策の休憩に立ち寄ってみてはいかがでしょうか?