2024年の注目インフラツーリズム!岐阜のダム3選
- ちゃんた
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岐阜県が全国一位!包蔵水力とは?
包蔵水力とは、まだ使われていない水資源を含めた水力発電の量を表す数値です。これは降水量と高低差から求められる数値で、岐阜県は包蔵水力が全国一位の県なのです。岐阜県が豊かな水と雄大な山々を有している証拠ですね。
日本一の水力発電ポテンシャルを持っている岐阜県には多くのダムがあります。今回は、その中から筆者が注目している3つのダムを紹介していきたいと思います。
今年100周年を迎える「大井ダム」
岐阜県恵那市と中津川市に跨る大井ダムは、2024年に完成から100周年を迎えます。大井ダムが完成したのは1924年(大正13年)です。今年、大きな節目を迎える大井ダムを見ていきましょう。
大井ダムの特徴はゲートが21門もあることです。この数は非常に多くて、全国的に見ても珍しいそうです。このダム建設を主導したのは、あの福澤桃介(ふくざわももすけ)だということも、ぜひ覚えておきたいポイントですね。
大井ダムの堤体は一般の人が入れるようになっています。近代化産業遺産として認定されている、歴史ある大井ダムを近くで観ることができるのは嬉しいですね。
大井ダムによって造られた人造湖「恵那峡」
大井ダムによって木曽川がせき止められて人造湖ができました。そちらは恵那峡(えなきょう)と呼ばれており、桜・紅葉・奇岩を楽しむための遊覧船も出航しています。桜の開花も迫っていますので、大井ダムと併せてぜひ観光をお楽しみください。
【大井ダム・恵那峡】
住所:岐阜県恵那市大井町字奥戸
約6年後には水中に沈む「丸山ダム」
丸山ダムは岐阜県八百津町にあります。このダムは高さが約100mもあるのですが、なんと約6年後(2029年度完成予定)には更に20mほど高くなる予定なのです。現在、丸山ダムでは大規模な工事が行われており「新丸山ダム」として生まれ変わるのです。それに伴い、現在の丸山ダムはダム湖の中に沈んで見られなくなるという、日本でも珍しいダムとなっています。
現在は写真下の方の水位ですが、新丸山ダムに生まれ変わると写真中央の目印の辺りでダムの運用がされるとのことです。これだけ水位が上がると、ダムだけでなく景色も大きく変わるでしょうから、ぜひとも現在と未来の姿を見比べたいものですね。
【丸山ダム】
住所:岐阜県加茂郡八百津町八百津
ダムの上部を車で通行可能「小里川ダム」
小里川(おりがわ)ダムの魅力はその形状です。2004年に完成した比較的新しいダムで、デザインにも力が入っています。コンクリートに丸みを持たせることで、自然と調和しているように感じます。さらに、ダム堤体の上は自動車が通行できるようになっているのです!
車やバイクでダムの上を通行できるなんて、ロマンがありますね。
また、小里川ダムの隣には巨大水車が目印の「道の駅 おばあちゃん市・山岡」があります。ドライブやツーリングの休憩で小里川ダムへ寄るのも良いですね。
小里川ダムでは堤体の内部を見学することができます。一般人がダム内部に入る機会はほとんど無いと思いますので、小里川ダムへ観光に来た際にはぜひ内部見学してみてください。ダム堤体内部は1年を通して気温が一定になっており、夏には天然のクーラーのように涼しくて気持ちが良いですよ。
ダム堤体内部見学の開館時間は11:00~16:00、休館日は月曜・年末年始(祝祭日の月曜は開館)となっています。
さらに、小里川ダムは今年20周年を迎えるので特別なイベントが開催されるかもしれません。2023年12月には「キラキラライトアップのダムカード」が特別に配布されていたそうです。私も欲しかった…。今後は大注目していきたいと思います!
【小里川ダム管理所】
住所:岐阜県恵那市山岡町田代1565-21
岐阜県でインフラツーリズムを楽しんでくださいね
岐阜県には今回紹介したダム以外にも、多くの個性的なダムがあります。昨今では「インフラツーリズム」という言葉も造語されるくらいに、公共の土木施設を観光する流れがあるらしいのです。皆さんも岐阜県に来た際は、今回紹介したダムを中心にインフラツーリズムを楽しんでくださいね。
最後になりますが、岐阜県には総貯水容量が日本一の「徳山ダム」もありますよ!